第12話、解放
そこには見たことのない花が咲いていた。血のような真紅の花だった。
「なんだ!?ここは!!」
ここに何かの秘密があるはずなんだ。後ろの扉が開く。
「私を・・・解放して・・・」
紅い眼ではなく普通の眼だった。
「なら、どうしたらいいんだ!!」
いくら聞いても答えてくれない。冷静になれ何かあるはずだ。烏丸は人を殺すことは望んでいない。なら何故殺すのか。
「烏丸、君の中には他に違う何かがいるのか??」
これしか考えられない。幽霊とか呪いとか全然信じてなかったけど、こんなことは化学的に証明できない。
「私・・・死んだ・・ときに・・・みんなを・・怨んだ・・でも・・・こんな・・ことしたく・・・ない」
烏丸は涙を流した。
「なにか方法はないのかよ!!」
巧は問い質す。眼が紅くなりはじめた。
「また・・私じゃ・・なく・・・なる・・・」
烏丸ではなくなった。
「烏丸の中に潜むお前は誰なんだ!!」
烏丸じゃない存在は
「我、この娘の怨念を喰らう者」
なんなんだよ。正体がわかっても何もできねぇよ。紅い眼にのそいつは俺達をじっと見ている。体が動かない。回りを見ると木の棒と割れた硝子が落ちている。やるっきゃない。その時、
「何を!!するのだ!!」
烏丸は頭を抑えて倒れる。
「早く・・・私を・・殺し・・て」
そう言い残しまた紅い眼に変わった。巧を見るとこちらを見て頷いた。硝子の破片を握りしめて走り出す。筧は木の棒を構える。巧は烏丸の心臓に破片を突き刺す。烏丸は巧の腕を掴み
「一人では死なん!!」
巧の腕を片手で握り潰す。
「ぐああ!!ちくしょう!」巧は破片をさらに突き刺す。もがきながら烏丸は手を離した。烏丸の背中から何かが出てくる。同時に地震がおこる
「巧!!逃げるぞ!!」
走ってそこから出て扉をしめる。




