第10話、別れ、そして
本棚を挟み別々になる二組。
「瑠璃聞いてくれ、俺は君を守ると言ったよな。だから俺はアイツ、烏丸明美を止めるよ。だからここから出たらいっぱい思いでを作ろう」
笑顔で言ったが内心不安でたまらない。瑠璃は泣きながら筧に抱き付く。
「一、絶対に生きててね」
瑠璃は筧とキスをした。巧と恵は無言で抱き合っていた。
「恵、俺はここまで人を好きになったことがなかった。でも俺は絶対に恵を失いたくないだから俺は守るよ」
恵は何も言わずに抱きしめた。二人とも決心が固まった。この部屋は安全だと資料に書いていた。だから瑠璃と恵を残して行くことに決めていた。
「巧、行くか」
二人に別れを告げて部屋を出る時に瑠璃と恵はいい言葉が見つからなかったふっと四人の頭に浮かんだ言葉をみんなで同時に言った
「GoodRack!」
みんなで最後は笑顔で別れた。廊下には何も気配は感じなかった。
「早くいくぞ!行っけば何かわかるはずだ!」
巧は頷き走り出した。廊下は恐ろしく静かだった。体育館までに何もなく行く事が出来た。体育館の前についた時恐怖で足がすくむ。!!何かに飛ばされて中に無理矢理入れられた。
「痛って!!なんだ!?」
回りは暗闇で何も見えない。
「筧!!大丈夫か!?」
巧の声がする。
「あぁ。大丈夫だ」
声しかわからない孤独感が体を支配する。右も左もわからない状態で何が出来る??わかることは巧が近くにいることそして烏丸明美も近くにいることだった。
「烏丸明美!!いるなら姿を見せろ!!」
勇気をだして叫んだ。紅い眼が突然現れると同時に体育館に明かりがつく。巧はすぐそばで立っていた。ステージの方を見ると一人の髪の長い女子生徒が立っていた。烏丸明美。
「なぜ・・・名前を・・・知ってるの??」
悲しげな声だった。
「学校の資料を見たからだ」
今はなぜか恐怖は感じなかった。
「私は・・・誰も殺すつもりなんてなかった・・・」
涙がこぼれた。
「ならどうして何十人もの生徒を殺した!!」
巧が聞いた。
「私は・・・呪われている・・・その呪いを・・・解いて」
言ってる意味がわからない。
「どうすればいいんだ!!??」
巧は聞き続けた。
「私は・・・知らない・・・」
言い終わると回りが暗くなっていく。
「巧、倉庫に逃げるぞ。」
走って倉庫に駆け込む。もうその時は烏丸明美は眼が紅く人ではない感じがした。




