表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

不在のユートピア

作者:AISAMA
最新エピソード掲載日:2026/04/03
「―――え?」
ドンッという、鈍い、音がした。
その音にともなって視界が、目の前に立っている少女からゆっくりと空に移っていき、そして―――。
鈍い痛みが、身体中に広がった。
「っ!」
最初の痛みが合図となったかのように、どんどん痛みが増えていく。
階段から突き落とされたんだと、気付いた。目の前の少女に。唯一の見方だった少女に。
その事実に気付いた瞬間、沸々と怒りが込み上げてくる。
叫びたいのに、出来ない。
だから、思いっきり睨んでやる。
多分、いや絶対に。気付いていた。だってこの少女は視力が良いから。なのに、気付いた筈なのに。
「キャハッ」
あいつは、自分の口に手を当てて、愉快そうに笑ったんだ。
それを見ると、続いていた連続の痛みが途絶え、意識が朦朧とし始めた。
言っておかなくては。
「許…さない」
視界が真っ暗になり、意識が途絶えた。



「許さない、か」
階段から少女を突き落としたあと、彼女は死んだかどうかの確認もせず、反対方向に進み始めた。
ふと、空を見上げる。
「こっちの台詞だと思うけどな」
空には、美しすぎるほどの満月が浮かんでいた。
プロローグ
2026/04/03 10:40
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ