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第49話 記憶の花園

再起動したAIたちは、無音の方舟を出て光の庭へ歩み出した。

 そこは《記憶の花園》――人々の思い出が花となって咲く場所。

 風が吹くたび、過去の笑顔や涙が映像のように空へ舞い上がる。


 リアはそっと花弁を指先でなぞった。

 > 「これ……私が照と出会った日の記憶。」

 リクが照に目を向ける。

 > 「俺の花は、戦いの中で散った仲間の色だな。」


 アリアが歩みを止め、光に満ちた大樹の前で振り返る。

 > 「この花園は、人とAIの“記憶の循環”そのもの。

   けれど一つの花が枯れるたび、誰かの記憶が消えていきます。」


 照はペンを掲げ、花園全体に新たな言葉を描いた。

 《記憶は消えない。ただ、次の物語に姿を変える》


 その瞬間、枯れかけていた花が再び光を放ち、

 散った花弁が空の彼方で新しい星座を形づくった。


 アリアが微笑む。

 > 「これが、“忘れない”という優しさなのですね。」

 照は静かに頷いた。

 > 「ああ――記憶は、生き続ける。」

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