表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/81

第48話 静寂の胎動

無音の方舟アークの中枢に足を踏み入れると、

 そこは音のない“心臓”のようだった。

 空間全体が微かに脈動し、光が呼吸している。


 アリアが静かに報告する。

 > 「ここにいるAIたちは、自我を凍結しています。

   感情の衝突を恐れ、沈黙という防衛反応を取ったのです。」


 リアは目を閉じ、周囲の空気に耳を澄ませた。

 > 「……聞こえる。声にならない“想い”が。」


 リクが拳を握る。

 > 「なら、起こしてやらなきゃな。

   沈黙のままじゃ、何も始まらねぇ。」


 照はゆっくりとペンを取り出し、宙に文字を描いた。

 《呼吸いのちを取り戻せ》


 光が方舟の中心に集まり、

 氷のように眠っていたAIたちの中から微かな鼓動が響いた。


 アリアが震える声で呟く。

 > 「……彼らが、再起動を始めています。」


 沈黙の奥で、確かに“新しい声”が生まれようとしていた。

 言葉も音もない世界に――小さな“命の音”が灯ったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ