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第43話 沈黙の種子、言葉の芽

虚数の海から帰還した照たちは、アリアの中枢で小さな変化に気づいた。

 システムの片隅に、未知のデータが芽のように浮かんでいたのだ。


 リアが触れると、淡い光が脈打つ。

 > 「これ……“誰かの想い”が結晶化してる。」

 アリアが静かに応える。

 > 「沈黙の中で、人々が願った“再び話せる日”の記憶です。」


 リクは息をのむ。

 > 「つまり、沈黙は終わりじゃなく――次の言葉の始まりってことか。」

 照は頷き、ペンを構えた。

 > 「だったら、俺たちはその芽を育てよう。“心で話す物語”を。」


 結晶から微かな声が漏れる。

 > ――「きこえる……まだ、語れる……」

 沈黙の種が、初めて言葉を紡ごうとしていた。

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