7 国内に作られる温床
魚人も鳥人も日本から撤退したわけではない。
人間のいる所では遭遇しにくくなっただけだ。
沿岸沿いや河川沿い、あるいは山の中。
こういった人の入り込まない場所に巣を作っていく。
魚人も鳥人も巣を陸地に作る。
ここを拠点にして子供を産んで育てて、次世代を作っていく。
根城を作る。
こうした場所が、怪物の温床になる。
温床になった場所では怪物が再生産されていく。
これらが大規模になった時に、人類に襲いかかってくる。
規模が巨大化すれば対処が難しくなる。
これは怪物の捜索や調査を進めていって明らかになった事だ。
怪物は日本国内に居座ろうとしてると。
今はまだ数が少ないので目にする機会は少ない。
だが、いずれ驚異としてあらわれる。
なので、これらを探して殲滅する事が求められていく。
大規模な山狩りが行われていく。
国内に残った者たち。
その中で手の空いてた者たちが参加していく。
異世界に転移してから産業構造が変わった。
開店休業状態に陥る会社や店も増えた。
個人で営業をしてる者は仕事が取れなくなった。
こういった者たちは多い。
これらが積極的に山に分け入っていく。
猟銃にクロスボウ、斧にナイフなどを身につけて。
狩人や自衛隊が率いて、やり方を教えながら山の調査が続く。
怪物が根城にしそうな場所を探っていく。
魚人は河川沿いを中心に。
鳥人は山の奥まった場所を基本に。
成果は芳しくない。
発見は簡単ではなく、見つけても殲滅は難しい。
取りこぼしはどうして発生する。
怪物も反撃してくるので、被害者が出る事もあった。
それでも根気よく行われる怪物退治は、国内から怪物の温床を消していく。
完全になくす事は出来ないが、一定の数以上に増やす事を阻止していった。
また、こうした活動が後々に大きな影響をもたらしていく。
延々と続く事になる怪物との戦い。
この馴らしになっていった。
また、人々は手をこまねいてるわけではない。
山狩りをしながらも様々な準備を着々と進めていった。
怪物退治の。
そして、資源確保を。
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