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5 魚人との戦い

「いたぞ」

 無線機に向けて目撃情報を伝える。

 魚人の襲来以降、人々は近隣に魚人がいないかを探るようになった。

 その成果が今あらわれている。



 無線機からの情報に、周囲にいた者たちは次々と集まってくる。

 そんな彼らは魚人と距離をとりつつ、少しずつ包囲をしていく。

 川辺の町の中なので、身を隠す場所は多い。

 立ち並ぶ家が壁を提供してくれる。

 包囲するのもたやすい。



 問題なのは家に傷がつく可能性。

 戦いともなれば、どうしても武器を振り回す。

 これが家や塀に当たる可能性がある。

 だが、心配する必要性は今の日本では少ない。

 これらの家のほとんどに人が住んでないからだ。

 住んでる者の事を気にする必要がない。



 そんな無人地帯、ゴーストタウンの中で、人々は魚人を包囲していく。

 物陰に隠れながら確実に。

 6体ほどで集団を作ってる魚人は気づいた様子もない。

 そんな魚人に向けてクロスボウが向けられる。

 連絡を取り合い、攻撃の手順を決めていた人々は、無駄撃ちにならないようにしていく。

 撃った先に人がいないようにも。



 あとは早い。

 合図と共に射撃が開始される。

 放たれた矢は、弓弦の音と共に魚人に飛んでいく。

 それらは狙い通りに魚人に当たり、貫通していった。

 急所こそ外しているが、体のどこかを射貫いている。

 即死はしなくても、動きを鈍らせる事が出来る。


 続けざまにあらゆる方向から魚人に向けて矢が放たれる。

 その度に魚人は体を貫かれ、傷を増やしていく。

 体力と生命力で人間を上回る魚人だが、さすがに体を何カ所も貫かれれば無事ではいられない。

 即死はしなくても、身体能力は大きく削られる。

 流れる血潮とともに命が外に漏れていく。



 それでもなんとか逃げようと川へと向かう。

 水の中は魚人の領域だ。

 そこに戻りたいという本能が働いてる。



 だが、行く手を阻むように人が立ち塞がる。

 手に斧や木槌など武器になるものをもって。

 体には剣道の防具や、木の板で自作した鎧を身につけている。

 そんな人々は魚人に向かって突進していった。

 まともに動けない魚人に対抗できるわけもない。



 このような事が日本のあちこちで発生する。

 対抗手段を手に入れた人々は、魚人にやられっぱなしではなくなった。



 確かに魚人は手強い。

 全身は硬い鱗に覆われ、刃を防ぐ。

 力も強く、手にした槍をなげれば、薄い鉄板ならば貫く。

 しかし、無敵ではない。



 高い張力で放たれた矢は鱗を貫通する。

 斧や木槌などの打撃ならば鱗を無視した衝撃をたたき込める。

 それに、これらの攻撃で硬い鱗も破壊する事が出来る。

 人間を超えた身体能力を持つ魚人だ。

 しかし、武装がととのっていれば恐れるほどではない。



 こうして人々は魚人を撃退していく。

 常緑をした魚人は確実に討ち取られていった。

 


 それでもストレスはたまる。

 常にどこかからか上陸してくるのだ。

 日本全体から安全な場所が消えたといえる。

 国民は常に襲撃の可能性に悩まされる事になった。



 また、襲ってくるのは海からだけではない。

 もう一つの接点からも的はやってくる。

 空から。





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