37 襲来をしのぎながら、居場所を探る
耐え忍ぶ日々が続く。
怪物の駆除をしながら資源を確保する日々。
終わらない戦い。
倒しても倒しても押し寄せる敵。
日本はこの中に放り込まれている。
巣を潰して怪物の繁殖を抑えても、完全に根絶したわけではない。
すぐ近くから怪物を消し去っても、遠いどこかからやってくる。
延々と補給と補充が続くようなものだ。
戦いは楽にはなっても終わる事は無い。
それでも駆除を続けるしかない。
やらねばまた繁殖をする。
そうなれば再び怪物の猛攻を受ける事になる。
押し寄せる怪物の群と戦う事になる。
大陸に上陸した初期の頃のように。
港と資源地帯、これらをつなぐ鉄道路線。
この周辺はどうにか安全になった。
これすら手放すわけにはいかない。
その為に日本は、少ない手数を使って怪物の駆除を続けた。
活動してる場所の安全を手に入れるために。
また、少しずつでも怪物の情報を集めていく。
怪物がどこに潜み、どこを通ってくるのか。
これをできる限り調べていく。
いずれやってくる、怪物駆除の日のために。
空からは人工衛星と航空機によって。
これだけでは調べられない地上には、武装部隊を送り込んで。
森や平原をしらみつぶしに探っていく。
主に軍の偵察部隊がこれらに従事する。
とはいえ、大がかりなものではない。
バイクやバギー、高機動車といった軽装の部隊だ。
10人くらいの小さな編成で、森の中に分け入り、怪物の足跡を追っていく。
もちろん、手が足りるわけもない。
探らねばならない場所は広く、人手はいくらあっても足りない。
このため、民間に協力をあおぐ事もある。
臨時の雇い入れで頭数を揃えるために。
もっとも、その人手がそもそもいないのだが。
それでも、有志は何人か集まり、軍隊と共に森に分け入っていく。
軍隊で簡易な訓練を受け、持参した銃で武装をして。
こうして経験を積んだ者が、やがて単独で怪物の調査や駆除を行う業者となっていく。
いつしかこういった者は、冒険者や探索者と呼ばれるようになっていく。
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