29 大河と堤防と怪物と
日本から渡った大陸にはいくつもの長大な大河が流れている。
地球よりも大きなこの世界、大陸を流れる大河も長大なものだ。
日本から最も近い大陸にも当然存在する。
その中でも一番近くにあるものは、ナイル川やアマゾン川などと同じくらいの長さがある。
恐ろしい事に、これよりも長大な河川がこの世界には存在する。
日本の近くに無いのは救いである。
この大河への対策がどうしても必要になる。
増水や洪水などの水害に対してだ。
この大河から水があふれたら、広大な地域が水浸しになる。
そうなれば折角手に入れた採掘地や、作った鉄道を失う事になる。
そうならないように、洪水の影響が出ない地域で資源を掘って運んでいる。
なのだが、どこでどんな問題が起こるか分からない。
このような水害対策として、堤防の建設も進められている。
とはいえ、大河に対応するのは難しい。
全長数千キロにもなる長大な河川だ。
堤防もやはり数千キロの長さになる。
試算では、年間1兆円を用いても50年以上の年月が必要になると出た。
実際にやれば計画以上に時間も金もかかるだろうから、完成はもっと先になる。
いずれはやらねばならない。
水害におびえない為にも。
ただ、実際に建設を始めるのはもっと先の事になるとも考えられていた。
人口と経済が回復してからだと。
それがいつになるのか、本当に出来るのかも分からなかったが。
それでも、事前準備としていくらかの工事は始まっている。
まずは道造り。
堤防を作るにしても、建設予定地までの道がないとどうしようもない。
この道を作るための工事がまずは必要だった。
実際に手をつけられるかどうかは別にして。
まずは建設場所まで移動出来なければならない。
そのための道造りは行われていた。
この道路造りの護衛に軍も動いていた。
まだ怪物を完全に駆除できてない場所に出向くのだ。
どうしても遭遇する可能性は高くなる。
この対処の為に、軍が出向く必要があった。
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