27 企業や現地在住者の武装
日本の生命線である大陸。
異世界の大地に作られた採掘地は日本に資源をもたらす。
この維持と防衛は、今の日本には必要不可欠なものだった。
そのために軍隊も駐留している。
現地にいる者たちの武装も進んでいった。
自衛隊は既に軍隊へと改変されていった。
専守防衛などという教義に縛られてはいない。
必要ならば攻防の全てを行う武装組織となっている。
総勢1万人にまで増幅している。
これが大陸における日本人の安全を守る防波堤になっている。
また、危険を殲滅する尖兵として活動してる。
なのだが、上陸地点から1000キロの範囲に展開する様々な活動地域を守るには少ない。
部隊を分散させすぎても戦闘力を失う事になる。
なので、どうしても主要な部分を守る事になってしまう。
これに対処するために、大陸に在住してる者たちはほぼ全員が武装をしている。
改良された6.5ミリ弾を用いるライフル。
これらを一人一人が手にしているのが大陸での基本になっている。
いずれもボルトアクションで連射は出来ない。
しかし、遭遇する怪物を撃退するには十分だった。
大企業となると、戦闘用の車両も用意している。
オフロード車に機関銃を搭載した程度のものではあるが。
加えて、鉄板を装甲として貼り付けている。
これによって小型の怪物の攻撃くらいはしのげるようにしている。
また、搭載している12.7ミリ機関銃ならばたいていの怪物は撃破出来る。
こうした車両を運搬の護衛などに用いている。
採掘施設も同じだ。
銃を持った警備員と、設置した機関銃座によって警備している。
各地に分散している採掘地は、こうして己で身を守っている。
軍が到着するのを待ってられないからだ。
輸送用の鉄道も同じだ。
護衛がいれば良いがそうもいかない。
このため、機関銃を設置した武装車両を編成しておかねばならない。
左右に機関銃を向けたこの車両が、近づく怪物を撃破していく。
鉄道に近づく前に、怪物の多くは殲滅されているのだが。
それでも完全に排除する事は出来ない。
どうしても自衛が必要になる。
そこかしこに怪物がはびこる世界だ。
怪物への対処として一人一人が武装しなくてはならない。
安全は銃によって手に入れる。
でなければ死んでしまう。
人々は怪物から実を守らねばならない。
どうしても手に余る場合は軍が出撃する。
こうしないと対処出来ないのが怪物だった。
こうして目撃された怪物の情報は軍に集められていく。
これらも貴重な情報だ。
発見された場所の近くに怪物の巣がある。
その可能性は大きい。
この情報をもとに、軍は怪物の駆除を行っていく。
広大な大陸の全てを監視は出来ない。
軍だけでは人手が足りない。
無人の監視装置を設置しようにも、作って配置する余裕もない。
いずれは設置する予定だが、今の日本には無理だった。
なので、各地に分散している企業がこの役目を担っていた。
最初からそう決めていたわけではない。
だが、大陸で活動していくうちに、こういった役割分担が自然と発生した。
こうした情報をもとに軍も動き、成果を上げていく。
怪物が多数出現する場所の近くを調査すれば、巣を見つける事が出来る。
巣はなくても、通り道を発見する事が出来る。
こうして見つけた脅威の居場所を、軍は徹底的に潰していく。
空からそれは見つけていく。
_______________________
気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を
_______________________
寄付・投げ銭はこちらへ
ファンティアなので登録必要だけど
↓
【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457
支援、ありがとう。
おかげで書くことができている。




