26 何をするにも人が足りない
今だってかなり広範囲に活動範囲を広げている。
樺太の北端から50キロの所にある大陸側の対岸。
ここから1000キロ範囲に日本は展開している。
そこにいる怪物を退け、採掘施設を作り、鉄道で運搬をして、港から日本に資源を届けている。
これをこなすための人数がどうしても足りない。
今の状態で、これ以上の展開は不可能だ。
現状維持が精一杯である。
この精一杯を超えるには、人口が増えねばならない。
何せ広大な異世界に広がらねばならないのだ。
今の何倍もの人数がいても足りない。
それこそ、地球人口の70億人がいてもまだ足りない。
異世界は地球よりもはるかに大きいのだから。
この全てに展開しようとおもったら、100億でも足りない。
200億、300億という人数でもどうなのか?
それほど広大な大陸がこの異世界には存在する。
そこまで広がらなくても、必要になる資源を獲得しにいくには、やはり何億人もの人数が必要になる。
大陸への上陸地点から更に行動範囲を広げるだけでも、1億人は欲しいところだ。
それだけの人数は、まだ今の日本にはない。
生活が安定し、余裕が出てきた今、ようやく結婚や出産が増え始めているが。
それでも、1億2000万人というかつての水準に戻るまでには何世代かを重ねる必要がある。
それまでは、今の勢力範囲を保つしかなかった。
「まだまだ厳しいな」
上がってくる報告を目にしながらため息を吐く。
状況は良くなってる。
しかし、足りない所も目立つ。
飛躍や躍進など夢のまた夢だ。
しかり、希望はある。
「今は辛抱しよう。
かつてそうであったように」
耐え難きを忍び、忍び難きを忍ぶ。
かつての己の先祖が口にした言葉を思い出し、日本の最上位は決意をあらたにする。
今は今できる事をやり遂げようと。
苦難は終わらない。
だが、永遠に続く事もない。
少なくとも日本は最悪の状況を脱した。
資源も得られず食料も失い、という可能性を振り切る事が出来た。
今はこれを保ち、次につなぐ。
次の世代が躍進できる土台を作る。
そのために今を生き抜いていくしかなかった。
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