22 蒸気機関車
輸送用の鉄道は、効率的な運搬のために必要だった。
しかし、怪物がいるうちは無理だった。
いつ襲われるか分からないからだ。
なので、目に見える範囲から怪物が取り除かれるまで、鉄道を敷くことは出来なかった。
だが、装甲車が投入され、怪物を倒すようになって、この問題は解決した。
安全な場所であるならば、問題なく鉄道を敷ける。
護衛をつける必要も無くなる。
さっそく線路が敷かれていき、港と資源地帯が結ばれていく。
用いられる機関車も新たに作られていく。
機関車も新たに作られる事となった。
今の、資源を少しでも節約する必要がある状況にあわせて。
電気も石油も出来るだけ使わずに済ませたいのが今の日本だ。
そして、余裕のある資源を出来るだけ使いたい。
こうして蒸気機関車が復活する事になる。
電気も石油も使わない。
日本でも十分に採掘出来る石炭で動く。
極端に複雑で高度な技術も必要ない。
欠点や短所があっても、こういった利点を無視する事は出来なかった。
取り入れる事が出来る改善や改良を加えて、新たな蒸気機関車が作られていく。
あわせて、蒸気機関車を用いるために必要な設備も作られていく。
特に排煙の浄化や水の回収には気をつかった。
排煙からは有害な成分を取り除き、有益な物質を改修するために。
みずは、上記として放出されてしまう分を極力改修できるように。
完全な浄化も回収も出来ないが、無駄に消費されるエネルギーや物資は減っていく。
こういう機能を組み込む事が手間ではある。
だが、無駄を省くことで、長期的な損害や損耗を減らす事が出来る。
ついでだからと、線路幅も国際標準にする事となった。
日本の線路は国際標準に比べて狭い。
なので、輸送力に限界が出てしまう。
これを解消するために、標準となってる幅の線路となった。
機関車もこれにあわせていく。
ついでだからと、日本国内の線路も敷き直されていく。
人口の減少と共に運行本数もお幅に減っている。
良い機会だからと、敷き直せるところは敷き直されていった。
こうして大陸にて蒸気機関車が復活した。
これらは資源を運ぶ生命線として大陸中を駆け巡るようになる。
白い煙を吐き出しながら。
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