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異世界転移した日本の国家運営 ~邪神や魔王も倒します~  作者: よぎそーと
1章 日本異世界転移

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15 やってみるまで分からない、だから出てくる問題点

 日本から大陸にわたり、怪物を退けながら開拓が進む。

 この中で出来た問題は、海の怪物対策と似たようなものだ。

 適切な兵器がない。

 これにつきる。



 確かに怪物は強力だ。

 特に全長10メートル級の恐竜は。

 戦車がいれば撃破は簡単にできる。

 しかし、戦車以外での撃破が難しい。



 恐竜相手だと戦車砲は威力がありすぎるのだ。 攻撃力が高いことはありがたいのだが。

 しかし、貴重な砲弾を使うほどに恐竜は驚異なのか?

 とてもそうは言えない。



 やろうと思えば12.7ミリ機関銃でも撃退出来る。

 遭遇した中で最大の10メートル級のものでもだ。

 10発、20発と当てる必要はあるが。

 この程度で倒せる相手に、戦車砲弾を使うのはもったいない。



 戦車砲も簡単に作れるわけではない。

 金もかかる。

 それを使う必要もないほど弱い相手に用いるのは効率が悪い。

 これならば、20ミリとか30ミリといった機関砲で十分である。

 機関銃より威力はあって、戦車砲団より遙かに安い。

 


 なのだが、自衛隊にはこの機関砲を搭載した車両がない。

 あってもその数は少ない。

 代表的なのは89式装甲車と87式対空自走砲である。

 これらは確かに強力だが、数が少ないのでおいそれともってこれない。

 生産するにしても金がかかりすぎる。

 当然ながら、それだけの資源を用いることになる。



 出てくる怪物に対して、ちょうど良い兵器がない。

 海に出てくる怪物への対処と同じ状況になっている。



 小型の怪物でも同じことがいえる。

 比較的小さいものでも、馬や熊、象と同じくらいの大きさだ。

 兵士が持つ銃ではこれらに対して威力が小さい。

 倒せないことはないが、数多くの銃弾を撃ち込まねばならない。

 これはこれで効率が悪い。

 資源の無駄遣いになりかねない。



 威力が有り過ぎるか、無さ過ぎる。

 無駄に消費が大きくなってしまう。

 これが実際に怪物と戦った自衛隊の得た教訓だ。

 戦車ほどの戦力は必要ない。

 しかし、これ以外では威力が足りなくなる。



 この間に位置する兵器が必要だった。

 この進言と提言を受けた自衛隊の上層部と政府は、対策を考えていくことになる。



 他にも、防衛の手が足りないこともあげられた

 確かに自衛隊で怪物は簡単に撃退できる。

 しかし、開拓が進み、資源地帯に人が分散するようになると、これらの全てを守るのは難しくなる。



 全ての資源が一カ所に集まってるわけではない。

 比較的近距離にまとまってるが、それでも資源のある場所は離れている。

 最も離れた地点で数百キロ。

 東京と大阪くらいには距離がある。

 これらを4000人の自衛隊で守り切れるわけもない。

 都道府県一つどころか、一地方くらいの範囲になるのだから。



 早急な人員の増強が必要だった。

 自衛隊だけで守り切るな。

 当然、無理である。

 なので、民間人の武装も必要になっていく。



 これについては以前から考えられていたことだ。

 いずれは国民一人一人に銃を渡すことも政府は考えている。

 魚人や鳥人、巨大鳥の襲来で、国民の武装が必要だと理解しているからだ。

 その為に、間に合わせとしてクロスボウが作られて配布もされている。



 しかし、この程度では間に合わない。

 最低でも12.7ミリ機関銃も配布しなくてはならない。

 10メートル級の恐竜への対処を考えると、これくらいの武装は必要だった。



 企業からの要望も出てくる。

 自衛隊の護衛をもっと強固なものにするか。

 さもなくば、早急な武装をと。

 断る理由もないので政府もこれを受け入れる。

 だが、配れる銃がないのだ。

 銃弾も含め、生産をしているが、これが追いつかない。

 残りの資源も考えると、おいそれと作ることも出来ない。



「とにかく、資源がないと」

 これが政府からの答えとなる。

 無い袖は振れないのだ。

 まず先立つものがないと。



 その先立つものを確保している最中である。

 採掘が始まり、加工をして、原料が様々な製品になる。

 それまでは何も出来ないのだ。



 他にも、未知の病気のこともある。

 新しい世界だ。

 今までなかった問題が潜んでる可能性はある。

 このため、様々な動植物や怪物を研究しなければならない。

 しかし、その為の余裕がない。



 研究機関や研究員はいるが、これらを動かしている余裕がない。

 備蓄されてる資源は、まずは生き残ることに使われる。

 日々の生活や、資源の獲得にまずは割り振られている。



 そうは言っても、怪物の生態や弱点は知りたい。

 病原菌などもいるながら探りたい。

 知らねばいずれ脅威となることは山ほどある。

 だから調べたいのだ。

 やるだけの余裕がないだけで。



 どれもこれも、資源が関わってくる。

 何をやるにしても。

 物がなくてはどうにもならない。

 かつて大戦ののりだした時と同じように、日本は資源が無いことで窮地に立たされていた。



 それでも採掘は進んでいく。

 鉄などの金属が手に入る。

 石油などの燃料が手に入った。

 それはまだわずかなものだが、日本にほんの少しだけ希望をもたらした。



 異世界に転移してから8ヶ月目のことだった。





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