14 大陸開拓
大陸の資源開発。
このために、土木建築業者が日本から渡ってきている。
専門の業者である彼らは、瞬く間に平野や森に道を作っていく。
どのみち、いずれは企業を呼び込まねばならなかった。
資源を採掘するには、民間企業の技術力が必要になる。
政府にこれらを行う能力は無い。
餅は餅屋である。
専らとしてる者たちに仕事は任せた方が効率が良い。
政府もここはわきまえて、自分に出来ない事を仕事として発注している。
資源の採掘と加工も含めて。
当然ながら、資源にまつわる権利は企業が手にしていく。
でなければ採掘から加工まで出来るわけがない。
実際に仕事をするのは企業である。
これらが権利を獲得するのは当然である。
これらを守るために自衛隊も動いていく。
作業中の業者の護衛をして、迫る怪物を撃破していく。
彼らが逃げ込める避難所、作業の拠点も作っていく。
相変わらず、土を盛り上げて壁を作るだけであるのだが。
こんなものでも、あるのと無いのとでは安全性が違う。
資源地帯に向かう途中、こうした拠点がいくつも作られる事になった。
こうした作業を支える為に、日本から様々な物資や機器が送り込まれていく。
作業用の機器に燃料、食料などなど。
必要なものは数多い。
貴重な備蓄を消費することになるが、これも将来のための投資である。
資源を確保するためには、資源を使わねばならない。
だが、ここで資源を使うことで、より多くの資源を手に入れることが出来るようになる。
ただし、資源が手に入るのは数ヶ月先。
それまでは日々失われていく資源に戦々恐々とする日々となる。
何も無駄に出来ない。
節約と効果的な使い方が求められる。
切り倒した木々すらもなんとか再利用しようとするほどに。
建材などには不適格なものばかりだが、燃やして薪にすることは出来る。
不格好にはなるが、壁にすることも出来る。
他にも利用できるものがあるなら何でも採取していった。
これで補える消費や消耗は微々たるものだ。
だが、ほんのわずかでもまかなうために、人々はささやかな努力を費やしていった。
作業そのものは順調だ。
怪物という脅威はあるが、事前に殲滅することで被害の発生を防いでいる。
どうしても傷は避けられないが、これも軽いもので済んでいる。
資源のある地帯にたどり着けば、早速採掘が始まっていく。
しかし、良いことばかりではない。
問題点もやはり見えてくる。
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