10 海に潜むもの
当たり前といえば当たり前だ。
魚人に鳥人といったファンタジーな存在がいるのだ。
他にも同類がいたっておかしくはない。
空を飛ぶ巨鳥しかり。
陸上の恐竜然り。
ならば海にだって巨大な怪物がいたっておかしくはない。
それは確かにいた。
目撃証言や証拠写真に動画。
これらから巨大な何かが海にいるのははっきりしている。
幸い、被害にあった者はいない。
見つけた瞬間にすぐに逃げ出したからだ。
とはいえ、海に出るのが危険なのも確か。
日本全国の漁港は全て機能を停止する事となった。
何せ、相手の大きさが大きさだ。
目撃された部分だけでも、数メートルから10メートルといった全長がある。
様々な分析から、実際にはもっと長い可能性もあるという。
そんな長大な体を持つ何かは、全長に対して細長い体をしている。
「おそらくは、ウミヘビのような形をしてるだろう」
学者や研究者達は、こう予想した。
その後、自衛隊による調査で、その存在は確かに確認された。
水中探知機がとらえたのは、長大な細長い生物だった。
その全長は20メートルから30メートル。
地球で最も巨大だといわれた鯨に匹敵する大きさだ。
それが1匹や2匹ではない。
場所によっては10匹以上も確認された。
実際にはもっと多くが海に潜んでると考えられる。
あらためて人々は、自分たちがとんでもない世界にやってきたと思い知った。
同時に対策がとられるようになる。
これから海を渡るとなれば、この巨大な存在が脅威になる。
敵対しないでいるなら良いが、おとなしくしてる可能性があるかどうか。
なにせ、魚人や鳥人、巨鳥などは日本に飛来して人々に襲いかかった。
海で見つかった巨大ウミヘビが例外であるとはいえない。
むしろ、積極的に攻撃してくる可能性もある。
実際、目撃情報からもその可能性はうかがえた。
大半の漁師は、魚群探知機にうつった巨大な姿に危機感を抱いて逃げ出した。
そんな漁師達を、巨大ウミヘビは追いかけてきた。
それもかなりの速度で。
巨体に似合わず、ウミヘビはかなりの速度で追いついてきたという。
漁師が逃げ切れたのは、それなりの距離があるうちに港に戻っていったたからだ。
もし判断が少しでも遅ければ、襲われていた可能性もある。
こうした事から、海に乗り出すにはそれなりの対策が必要になった。
ウミヘビに限らず、襲いかかってくる脅威がいるだろう。
これらへの対策だ。
ここで問題が発生する。
海に潜む敵を相手にするのは良い。
だが、何を使って対抗するのか?
対処するのは自衛隊になるだろう。
あるいは海上保安庁か。
だが、これらが持つ水中の敵への攻撃手段。
これが思ったより少ないことに人々は気づいた。
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