小話2
魔力鳥
知らせたい相手を思い浮かべながら魔力を手のひらで鳥の形に固める
すると鳥は思い浮かべた相手に飛んでいく
魔力は適正が高い属性魔法の色になるため人によって鳥の色は違う
「って感じではあるけど固める形は飛ぶならなんでも大丈夫だよ
鳥より作りやすいから私は蝶だしね」
そう説明しながらルルーディは蝶を作り出す
今は送る相手がいないから蝶は手に留まっていた
私はルルーディの蝶を見ながら手に魔力を集める
蝶を見ていたからか青い蝶ができた
「単語だけしか送れないから緊急以外はあまり使わないかな
伝わりにくいし、いっぱい送らなきゃいけなくなるしね」
なるほど、と思いながら手元の蝶に相手と単語を思い浮かべる
すると蝶はルルーディに向かって飛んでいった
差し出された彼女の手に留まると青い蝶は消えて、さっき思った単語が再生された
彼女は私らしいと小さく笑う
ちなみに受け取らないという選択肢は無く魔力鳥は送られた相手のもとに着いたらメッセージの再生とともに消えてしまうらしい
「相手が死亡している場合は?」
「その時だけは帰ってくるよ
だから安否だけは分かるって感じかな」
ふーん…と小さく納得して魔力鳥の練習をする
蝶の他に鳥も作ってみたけど、ふと思った
飛ぶものでなんでも大丈夫なら異世界にありがちな妖精や元居た世界の飛行機でも良いんじゃないかと
試しに作ってみると思いのほか可愛い妖精ができたし手のひらサイズの旅客機ができた
レモニーさんが言っていたように想像できれば良いのかもしれない
「………ミヤ、その辺にしとかないと魔力切れるよ?」
その後、想像するものがどこまで作れるのか
ヘリコプターや戦闘機、コウモリにトンボなどなど
ついつい楽しくなって作り続けていたらルルーディに注意された
「すみません…」




