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1-7

更新が遅くなっていく……

3人で組んだところで周りを見渡すと1組だけはすでにグループが

完成していたが、ほとんどの人はまだ誰と組もうかと考えているようだった。

すでに完成しているグループは全員知り合いのようなので、元からパーティを

組んでいたのだろう。


「あの〜 ちょっといいですか?」


声のした方を向くとそっくりな顔をした俺たちより年下らしき男の子と女の子が立っていた。

髪の色は男の子は金色、女の子は銀色と違うがどちらも碧眼で人形のような

整った顔立ちをしている。話しかけてきたのは女の子のほうらしい。男の子のほうは

不機嫌そうな表情で女の子の後ろに立っている。


「さっきいざこざを治めたのってあなたたちですよね?」


「いざこざ? …あぁ、さっきのナンパ男か。あれは俺たちというよりこいつだな。」


そう言って雄貴を指さすと、女の子は雄貴の方を見てなるほどというように頷いた。


「そうなんですか。それで、お願いがあるんですけどわたしたちとグループを組んでくれませんか?」


「俺はいいけど、雄貴はどうだ?」


「いいんじゃないか? 他に組む予定があるわけじゃないし。」


…なぜ雷太に聞かないかって? だって美人を仲間にするとか何とか言って走っていったきり

帰ってこないんだから仕方ないだろ。


「ん〜、じゃあ決定だな。俺は二階堂海斗、よろしく。」


「宮川雄貴だ、よろしく頼む。あと、一応・・もう1人仲間がいるからまた後で紹介するよ。」


「わたしは天川ルナといいます、よろしくお願いします。そしてこっちは双子の兄の太陽です。」


双子と聞いて俺と雄貴は顔を見合わせると、やっぱりというように頷いた。誰もが兄弟だと思うくらいに

2人は顔がそっくりなのだ。髪型と服装を同じにしたら見分けがつかないかもしれないな。


「…………………」


男の子のほうは相変わらず不機嫌そうな表情でこっちを睨んでいた。


「お兄ちゃん、ちゃんと挨拶して。」


「最初に言っておくよ。妹は頼りにしてるみたいだけど、僕はあなたたちを信用しないからね。」


「お兄ちゃん、なんてこと言うのよ!」


「いいんだよ。言っとくけど妹を守るくらい僕1人で十分だから、余計なちょっかいはかけないでよ。」


そして言いたいことを言い終えたのか、散歩をしにいくと言って去っていった。


「ごめんなさい、こっちからお願いしたのにあんな態度で。実は…」


事情を聞いたところ、天川家は結構なお金持ちで小さい頃から周りには敵愾心や下心を持った人が

多くいたらしい。そしてそれらの人々から自分自身を守るために他人を信じることを

あまりしなくなったらしい。しかし妹の月に対してはは逆に過保護気味だという。……シスコン?

話し終えると月は太陽を連れ戻してくると言って探しに行った。


これで5人か、雷太はまだ帰ってきてないけどちゃんと

見つけられるのか心配だな。あの性格だし……




ーー5分後


「おーい、仲間2人見つけてきたぞ。」


「「マジで!?」」


つい雄貴と声がかぶってしまう。つまり雄貴も俺と同じように雷太の性格では

仲間は集まらないと思ったんだろう、今までの経験上仕方ないけど。

雄貴とヒソヒソ声で相談する。


「雷太に着いてくるなんて、ちょっと・・・・変な奴とか浮いている奴なんじゃないか?」


「いや、警戒心がほとんど無い奴っていう線が残っている。それに賭けよう。」


「何話してるんだよ? せっかく連れてきてやったのに。」


俺たちは雷太が連れてきた人たちを見てホッと安心した。

なぜならそこにいた2人の女の子の片方の子は、さっき俺たちがナンパ男から

助けた女の子だったからだ。意外に再会は早かったな。もう1人の女の子は

強気そうな女の子で、俺たちのほうをじっと見渡していたが雄貴を見つけると目をとめた。


「な〜んだ、美羽を助けたのってアンタだったの。」


「ん? 知り合いか、雄貴。」


「あぁ、あいつは如月 凛。達人レベルの武道家で、大会とかには出ないけれど有名な奴なんだ。」


「すごい知り合いだな、でもこの世界では心強いか…」


「くっそ〜〜雄貴の奴、戦姫とも知り合いなのか。」


「「戦姫?」」


「海斗はともかく今度は雄貴も知らないのか? 南校で歌姫と並ぶアイドル的存在で、雄貴の言ったように強いから戦姫って呼ばれているらしいぞ。」


「アンタよくそんなこと知ってるね。」


「フッフッフ、俺にかかればこの程度……」


雷太の異様な様子に2人とも引いているが、本人は自分の世界に入っていて

気付いていないようだ。………いつものことだが

これで7人になったのでグループ完成ということでいいんだろうか?



その後、天川兄妹が連れてきた三井 敏明という堅そうな名前だが

実際は結構軽い大学生が仲間に入り、俺たちを含め4グループが完成した。



次回は登場人物紹介です。(ステータスではなく外見や性格など)

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