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遅くなった上に短くてすいません
「異世界の皆さん、ようこそお越しくださいました。」
突然の声に周りの人たちも喋るのをやめて声のしたほうを向く。そこには女の人たちが立っていた。
赤い髪に赤い目のドレスの子、黒い髪に赤い目のメイド服の子、緑の髪に青い目の着物みたいな服の人の3人だ。メイド服の子はドレスの子を守るようにすぐそばに立っているので貴族とそのお付きのメイドというところだろう、残りの一人も見たところ知り合いのようだ。
「始めまして、私は火の国第1王女のシフォンと申します。そしてこちらは私のメイドでサラです、よろしくお願いします。」
「ウチは水の国魔法剣士隊隊長のディナや、よろしゅうな。」
どうやらこの人たちはこの世界の住人らしい。
「さて早速で悪いんやけど、みんなには5つのグループに分かれてほしいんや。」
「皆さんもすでに聞いていると思いますがこの世界は5つの国に分かれていて、1つの国に1人の魔王がいます。そのため戦力を分散して各国の魔王を倒すという作戦を行うことになりました。」
メイドのサラさんがそう説明すると、戦力は集中するべきだという意見が出てきたが
すでにどの国も一刻を争うような事態のためこれしか方法がないという言葉にあきらめざるをえないようだった。そんなこんなでグループを作り始めていると後ろの扉が開かれた。
「待て、グループは4つにしろ。我の国にはそいつらは要らん。」
生意気な発言にみんなが振り向くと、金の髪に金の目の鎧姿の男が白馬に乗って現れた。
そして俺たちの前まで馬で歩み寄ってきた。
「我の名前はカイゼル、空の国の第1王子にして騎士隊隊長だ。そして用件は今言った通りだ。」
突然の発言にシフォンが驚き前に出る
「お待ちください、この作戦はもう決定事項のはずです。あなたの勝手な判断で決められては困ります。」
「作戦? 生憎だが空の国はその作戦から外れることにした、他の国はどうか知らんが我らは自分たちだけで魔王を倒す。」
「そんな…… 分かりました、今さら言ってもどうにもできないようですね。そのかわり分かっているとは思いますが、負けることはゆるされませんよ。」
「当たり前だ、我ら空の国の力を見せてやる!!」
そう言うと馬首を返すと入ってきた扉から出て行ってしまった。無駄に自信があるようだったが
あんな奴に限ってあっさり負けたりするんだよな…
「見苦しい姿をお見せてしまいまい申し訳ありませんでした。今お聞きになった通り当初とは異なりますが、皆さんには4つのグループに分かれてもらうことになります。できるだけ人数が片寄らないようにしてもらえるとありがたいです。」
「海斗、雄貴、一緒に組もうぜ〜」
これまたいつの間にか復活していた雷太が提案してきた。確かに知っている人と組んだほうが行動を共にするのは安全だろう、これでまずは3人。30人は居るはずだから1グループ8人くらいの人数になるはずだ、あと5人どうするかな……
大雑把ですがこの世界の地図を描いてみました http://1105.mitemin.net/userpageimage/viewimage/icode/i6908/