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更新も話の進み具合も遅くてすいません。


「うぅぅ、何なんだいったい…………っ!!」


光がある程度収まってきたので目を開けると

そこは一面真っ白な世界だった。


(あははは、これは雷太を本格的にヤるか)


などと思っていると後ろから


「あら、ワタシのところに現れるなんて……」


と声がしたので振り返ってみると、そこには

中学生くらいの背丈の少女がいた。

黒髪に黒眼なので日本人だろうか?



「ねえあなた、名前を教えてくれないかしら?」


「(この人なら、ここが何処か知っているだろう。悪い人でもなさそうだし。)俺は二階堂海斗、すみませんががここが何処か分かりますか?」


「ええ、ここはいわゆる異世界よ。」


「異世界って……何も無いですけど?」


「あ〜、ここは異世界の神界よ。」


神界? じゃあこの人は神なのだろうか?


「…詳しい説明を頼んでもいいですか?」


「じゃあ長くなるけどあなたがここにいる訳も含めて説明するわね。」


どうやら予想通りこの人は事情を知っているようなので

説明をお願いすることにした。





「まずこの世界はあなたたちの世界の思念が集まってできた世界で、あなたがもとの世界でやっていたゲームがもとになっているわ。でもこういう世界は他にもあるし普通ならあなたたちの世界と関わることもなかったの。」


「普通なら?」


「そう、普通ならね。でも問題が起きてしまった。思念の中にあった異常な部分、これがなぜか急成長してしまったの。本来なら思念が世界へと成長する途中で消されるはずなのに、世界ができあがったあとも残って成長していたの。」


「それで俺たちが呼ばれたということですか?」


「ええ。ワタシたちが”歪み”と呼んでいる異常な部分はもうこの世界だけの手に負えるものではなくなってしまったの。だからこの世界を生み出した世界の人の力を借りることにしたの。」


「でも、どうすればそれは消えるんですか?」


「”歪み”の核となる存在が下界に居るの。それを倒してくれれば消えるはずよ。」


「なんとなくは理解しました。…ところで今更ですがあなたは誰ですか?」


「そう言えば自己紹介がまだだったわね、ワタシはいわゆる創造神よ。でも実はワタシも”歪み”から生まれた存在なの。まあ”歪み”にも少しはいい面もあったってことね。」


「え!? でも”歪み”から生まれたってことは…」


「そうよ、”歪み”が消えたらワタシも消えるわ。」


自分が消えるにも関わらずこんなことを頼むところが神らしいといえば神らしいな……




「じゃあここからが本題なんだけど、”歪み”を消すことはとても大変なのは分かってくれたわね。そこでワタシたち神の力をあなたたちに与えようと考えているの。」


「神の力を与える?」


「そう、ワタシたちはそれぞれ特別な力を持っているの。その一部を”歪み”を消す助けとしてあなたたちに与えるの。あなた以外の人もこうやって何かの神と会って、力を与えてもらうはずよ。」


「そんなことしていいんですか?」


「仕方ないのよ。ワタシたちは下界に直接影響を与えてはいけないんだから…」


「…そうなんですか。(神って意外と不便なんだな)」




「それでお願いがあるの。」


「何ですか?(神がお願いを!?)」


「普通の神は加護という形で力を与えるの、でもワタシは”歪み”から生まれた神。さっきも言ったように”歪み”が消えればワタシも消えるわ、でも正直なところやっぱり消えるのは怖いのよ。だからワタシと契約をしてほしいの。」


「契約? どんな契約ですか?」


「簡単に言うとすると魂の共有よ。加護よりも強い力を手に入れることができるわ、けれど一度契約したら死ぬまで魂を共有することになるわ。」


「共有すると何が起こるんですか?」


「ワタシは魂となってあなたの魂と融合する、そして今のワタシの身体は消えてしまうわ。でも魔力を使って実体化することはできる。他に念話とかもできるわ。でもあなたの意識を乗っ取ることは無いわよ。」


「それをすればあなたは完全には消えずに済むんですか?」


「ええ、魂は残るわ。でも嫌ならしなくてもいいのよ? 一生のことだからね。」


「…いいですよ、契約しましょう。」


「 っ!! ホント!? ありがとう、本当にありがとう」


見た目は中学生くらいの少女なので

涙目で感謝されると少し照れくさかったのは内緒である




契約するために必要なものは特に無いらしく

俺たちはすぐに契約することになった。


「契約の儀式って何をするんですか?」


「名前の交換と誓いを立てることよ。」


どこかの結婚式みたいだな……


「それと、ワタシたちは魂を共有するもの同士なんだから敬語じゃなくていいわよ。」


「分かった。で、名前の交換って言ったが俺たちお互いの名前知らないぞ。」


「う〜ん、じつはワタシ名前が無いのよ。だからあなたが今つけてくれないかしら?」


まさかの神の名付け親か

せっかくだしもとの世界の神の名前を付けようかな?


「そうだな〜、アテネなんてどうだ?」


「いいわね。なんか響きが気に入ったわ。」


そう言ってはしゃぐアテネはとてもほほえましかった


「じゃあ次はあなたの番ね。」


「あぁ。俺は二階堂海斗、海斗と呼んでくれ。」


「よし、じゃあ儀式を始めるわよ。」




俺とアテネが魔方陣の中に入ると魔方陣が光り始め

俺たちの胸の辺りに紋様が浮かび上がった。


「神の名において魂の契約を行う 我が名はアテネ 魂を解き放つ者なり」


「我が名は二階堂海斗 解き放たれし魂を受け入れる者なり」


「「我は彼の物と魂を共にすることをここに誓う」」


打ち合わせ通りそう言い終えると、この後のことは聞いていない

俺が戸惑っている間にアテネはこっちに歩み寄ってきた。

そして俺を見て微笑むとなんとそのまま唇を合わせてきた。


あまりの驚きに動けないでいると、アテネの身体が光り始め

俺の胸の紋様に吸い込まれていった。


そして最後にまだ残っていたアテネの方の紋様が

蓋のように俺の紋様と重なると魔方陣が光を失い消えていった。


ーーーその後そこに残っていたのは、キスの衝撃や恥ずかしさなどで

固まったままの俺だけだった。




次の次くらいからあとがきで人物紹介を始めます。ステータスも書くつもりなので見てもらえると話が分かりやすくなるかも?

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