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2-1

前回の更新から2カ月もたってしまいごめんなさい。まだ不定期更新が続きます。


俺たちは今火の国に向かう馬車に乗っている。

あの後くじ引きをした結果俺たちのグループは火の国担当となったので、

王女のシフォンとそのメイドのサラが乗ってきた馬車で一緒に火の国の王城へ移動中なのだ。


10人も乗れる馬車なんてありえないって? 

どうやらこの馬車は王族専用の馬車らしく、あと5人は乗れるほど大きいものだ。

今はみんなそれぞれ雑談をしているところだ。雄貴とシフォン、雷太と敏明、女の子たち3人と

いうように分かれている。ちなみにサラは御者をしていて、太陽は窓の外を眺めている。

俺は特にやることがないので昼寝をすることにした………




「カイト、起きて起きて。」


「ん〜」


いつの間にかぐっすりと寝てしまっていたらしい。目を開けるとそこは真っ白な空間だった。

なんか見覚えがあるような気がするんだけど……


「おはよう、カイト」


「ん、アテネ? ってことはここはやっぱり…」


「そう、最初に会ったところよ。カイトと契約したから厳密に言うと少し違うんだけど、どっちもワタシの創った空間なの。」


「なるほど、他の人はいないみたいだけど俺だけ連れてきたのか?」


「そうよ。でも寝ていたカイトの意識だけを連れてきたから向こうの人たちは気付いてないはずよ。」


「……いろいろと便利だな」


「すごいでしょ?」


そう言ってアテネはテストで満点をとったのを自慢するような

得意げな感じでこっちを見てきた。神様でも子供っぽいところがあるんだな。



「それで何でここに呼んだんだ?」


「え〜っと、いろいろと補足説明しようと思ったのよ。」


「補足説明?」


「そう。歪みとこの世界についてもう少し詳しく説明しておけば、何か役立つかなって思って。」


「そうか、ありがとな。」


「いいのよ、この世界にカイトたちを呼んだのはワタシたちなんだから。」


「じゃあ、まずこの世界は俺たちがやってたゲームとほぼ同じ設定でいいんだよな?」


「そうね。前に話した通りこの世界はそのゲームというのが元になっているから、”歪み”の影響を受けていない部分は同じはずよ。」


「なるほど。あと1つ気がかりなのがこの世界で死んでしまった場合なんだけど、どうなるか分かるか?」


「この世界から消えて元の世界に戻るはずよ。多少影響は出るでしょうけどね。」


「死ぬことはないのか?」


「それはないわね。まあこの世界であったことの記憶が消えたり、少し体調を崩したりする程度のはずよ。でも死んでも大丈夫という精神でいるのは危険だからやめてね、安全だと分かっていても心配だからから。」


「わかったよ、ありがとう。」


「本当にそこは気をつけてね? それでまだ質問はあるかしら?」


「ん〜あとはないかな。」


「それじゃあ、ワタシから2ついいかしら?」


「まずこの世界に来た人たちが何らかの神から力をもらったのは知ってるわね?」


「あぁ、最初の時に説明してもらったからな。」


「でもワタシたちは契約をしたから、その力をはるかに超えた力があるの。でもそれはあまり目立たせないほうがいいわ。」


「目立つと”歪み”から目をつけられるってことか?」


「そうよ。だから今のうちに他の人と同じような力の使い方を覚えてもらおうと思って。」


「なるほどな、どんな感じでやるんだ?」


「まずは他の人と同じような武器を創ることから始めましょう、さすがにあの指輪だけじゃ疑問に思われそうだし。」



〜略〜



話し合った結果、俺の武器は白銀の銃ということにになった。

ちなみに銃のモデルはデザートイーグルである。能力は魔力を弾として打ち出す能力ということにした。


「これでばれないはずよ。でも、一応気をつけてね。」


「わかってる、それであと1つは何なんだ?」


「それはカイトの修行についてよ。今の力でもカイトは十分強いけれど、”歪み”本体の強さはそれでも倒せるかそうか分からないほど強いの。そこでカイトにはより強くなってもらうわ。」


「修行っていうと筋トレとかそういうのか?」


「そういう基礎的なものはやらなくていいわ。修行の内容はシンクロ率を操作することよ。」


「シンクロ率?」


また知らない単語が出てきたな。


「シンクロ率っていうのはね、魂同士の融合度のことよ。もちろん今でも魂は融合しているけれどそれは最低限のレベルに抑えられているの。その融合度を一時的に操作することが修行内容よ。」


「一時的にか・・・ちなみに今は何パーセントなんだ?」


「今はだいたい1パーセントってところね。」


「たった1パーセントか。つまり残りの99パーセント分の力がまだ引き出せるってことだな。」


「そういうこと。だからしばらくはこっちではシンクロ率の操作、あっちでは射撃訓練をしてもらうことになるわね。」


「わかった、もう修行を始めるのか?」


「いえ、まだ時間はあるから大丈夫よ。それとそろそろあっち側で呼ばれるころよ。」


「何かあったのか?」


「何かあったわけではないみたいだけど、みんなで話し合いたいことがあるみたい。」


「わかった。また用があったら呼んでくれ。」


「えぇ、じゃああっちに戻すわね。」


そう言ってアテネがこっちに手を向けると俺の体が光りだし

目の前が真っ白になった。





ほとんど会話ですいません。たぶん次回も会話中心になります。ちなみに細かい描写をしていないのでわからないと思いますが、この作品内で1番美人なのはアテネです。

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