亡国の王子[完]
レントとティアーリカは数日、温泉で療養した後、大分元気を取り戻した。
二人はやはり恋人同士だったらしく、離れてた期間を埋めるように、仲良く過ごしていて、見てるこっちからすると、どう反応したらいいか戸惑う。
二人が目覚めて温泉から出てきたときは、完全に二人の世界だったからな。
あのときは、愛おしそうに抱き合う二人を、図らずしも目撃してしまい、目のやり場に困ったぜ。
◆◆◆
レントはノア、サクヤ、ティアーリカとともに、森羅国の復興を目指すことにしたらしい。
「ラルジャン、世話になったね。君と対戦できなかったことは少し残念だけど、いつか私の国に来てくれたら嬉しい。そのときに思う存分、対戦しよう!」
その言葉を残して、レントたちは精霊の道で、旅立って行った。
……精霊の道、転移門や転移魔石と似たような原理なんだろうか? 便利すぎねえ? 羨ましいぜ!
結局、ティアーリカをユリエールに連れて行くのは、止めることにした。
ユリエールの司祭には手紙で、ティアーリカを解放したことを伝えるつもりだが、依頼達成の報酬は断ろうと思っている。
国王からティアーリカを解放したのはレントだからな。
ちなみに、リダルは自身の記憶を取り戻せたらしい。
近いうちに何があったのか聞こうと思う。
やっとアメリアにリダルの無事を伝えられるぜ。
亡国の王子、完結しました。お読みいただきありがとうございます。
自分では楽しく書けた章だと思ってます。
皆さまにも楽しんでいただけたのであれば、嬉しく思います。
まだラルジャンとミストラルの旅は続くので、引き続きお読みいただければ幸いです^^




