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色付きの僕  作者: ななし
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気が向いた時に書きます。

毎回短くなっちゃうかもですが許して

「やぁ」

顔のない人が話しかけてくる。

「なに?」

「ちょうだいよ、色」

そいつが僕の体に触ろうとするので、その手を払う。

「やだね、それにあげれないの知ってるでしょ」

「ちぇー」

ぺっと唾を吐くと、そそくさとどこかに去っていった。

この世界は白黒で満ちている。僕が産まれてくる前は白と黒なんてものも無かったらしいけど。

この世界で色を持っている人は僕だけらしい。他の人、建物、動物は全て色がなくて、生き物に限っては影も無いから全員のっぺらぼうに見える。のっぺらぼう達は僕が羨ましいらしくて、僕が小さい頃は色々弄り回されたんだけど、結局何も分からなかったらしい。それでも、話しかけてくるやつは結構いるけど。

周りが少しずつねずみ色がかっている。暗くなって見えなくなる前に早歩きで帰る。道行く人は僕を見つめてボソボソと呟く。

「色付きだ、色付きだ」

「いいな、私も欲しい」

聞こえてないフリをして通り過ぎる。こんな毎日で本当に嫌になる。気を紛らわすために今日の夜ご飯は何かについて考える。

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