秋晴れの朝霧に
今朝 目覚めると
窓辺に秋が来ていた
窓をいっぱいに開けて
風を入れた
白い窓枠の向こうは
朝霧の流れる秋晴れの朝
朝日に輝く道に
ひらりひらり
黄金の葉が舞って
静かに降り積もる
一杯のカフェオレと
焼きりんごを飲み込んで
表に出た
風は涼しさを増して
吐く息は温かい
北西から風が吹いて
色づき始めの葉は梢に揺れている
一枚の葉が離れていくのを追って
手のひらに受け止めてみた
かさりと
静かに収まった
自然は自然のままに
とらえた葉を風に放すと
そのまま飛んでいった
透き通るように青い空に向かって