装備編(平咲夜専用)
四象の杖
平咲夜の専用装備。
地水火風、4属性の色を持った短杖で
四象の名の通り、玄武、白虎、青龍、朱雀の力が内在している。
本作中で晴明は、星熊童子に挑もうとする咲夜に
4属性の球体を法力で打ち砕いていく試練を課したのだが
咲夜は地水火風の球体を全て砕き、晴明の期待に応えた。
咲夜が試練を見事に克服したとき、晴明は彼女の努力を讃え
この四象の杖を贈っている。
四象の杖に内在している玄武、白虎、青龍、朱雀の力を使いこなすには
4属性の法術を一定以上の強さで撃ち放てる実力が必要となる。
つまり晴明は、試練克服を成し遂げ
一定程度の実力を身につけた咲夜に見極めをつけた上で
四象の杖を託したのである。
この四象の力を宿した短杖は
晴明が若い頃に、師の役小角から譲り受けた物であるが
晴明が陰陽師として
アカツキノタイラ随一の実力を身につけていったところ
四象の杖に内在された力を凌駕してしまった。
そのため、四象の力を頼る必要がなくなった晴明は
異空間にこの短杖を封印し、長く杖の力を眠らせていたという経緯がある。
桜色の陣羽織
平咲夜の専用装備。
仙の黒白の衣、晴明の黒の狩衣と同様、特殊繊維で作られており
咲夜が持つ法力を、布地に滞留させることができる陣羽織。
すなわち、咲夜が持つ法力が高ければ高いほど
法力の滞留効果により、桜色の陣羽織の防御性能は増大する。
桜色の陣羽織は、黒白の衣、黒の狩衣と違い
現代のアカツキノタイラの技法で作製されている。
したがって、黎明期のアカツキノタイラにいた
伝説の職人の手により作製されたものではない。
伝説の職人が編み出した技法はロストテクノロジーである。
それゆえ、現代のアカツキノタイラにいるどの職人に依頼しようとも
その技を再現し、同様なものを作ることは不可能である。
そのような理由で、桜色の陣羽織は、黒白の衣、黒の狩衣より
やや防御性能が劣る。
余談だが、咲夜は桜色以外に、色違いの陣羽織を何着か持っている。
防御性能自体はどれも同じなのだが
咲夜は好んで桜色の陣羽織を選び、出陣時に装備していることが多い。
アカツキノタイラ縁の国の姫であり
巫女の特性を持つ、本作のヒロイン平咲夜は
この物語におけるキーパーソンである。
そのため、彼女の専用装備についての設定を、特別に詳しく書いた。
本作において、最も成長が見られた登場人物と言える。
この銀髪姫の活躍がなければ
国鎮めの銀杯を用いた、国鎮めの儀式が成り立たず。
アカツキノタイラに平穏と平和を取り戻すことは、不可能であった。