しょうがないって、言うキミに。
まるで Kissのあと 「仕方なかったから」と
うざったく
トマトケチャップやマヨネーズも そりゃあ文句を言うよって
なかったことにしたい ――らしい
丁寧に 拭って 放物線を描いて
適当に丸められたちり紙は やはり適当に ゴミ箱へと
じゃあ なんで……
と 握り拳はギリギリ嘶く 喚く
好き勝手に 手当たり次第に 誰かれ問わず
そんなので満足しちゃうのは きっと フラストレーション
「あなたが納得してくれなくても。これがワタシの生き様だから」
せっかく準備した部屋のベッドが 侘しくなって
――恋しくて 愛しくて 切なくて
ひび割れた旋律の汽笛 渇いた窓と
ため息でこもる 慕情と 吹雪
壁際のコーヒーカップを 真っ赤に染めて
思い出す あの青春の日々と 真っ赤な薔薇の
揺れた 枝先 ――――鋭い刺