表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/87

アウェイだよ、モモちゃん!

拙い文ですが気楽に読んで頂けると幸いです。 ファンタジー要素が多ので現実では無理がある事も起こります。ご了承の上お読み下さい。


『皆んな〜〜席についてるか〜〜。朝礼始めるぞ〜〜。日直〜〜朝の挨拶しろ〜〜。」



お見舞いの時も思ってたけど、この先生本当ゆるいよね。こんな人じゃなきゃ、モモちゃんを担任出来なかったんだねきっと。




私の席は窓際の一番後ろの席だった。前の席はナヨ君。そして隣の席はセナ君。

何でも1年生の時からずっとこの定位置なんだって。理由はそうです。モモちゃんです。



1年の時にセナ君に一目惚れしたモモちゃんはこのフォーメーション以外認めなく、席替え、クラス替えの度に大暴れしたらしい。

悩みに悩んだ先生達はセナ君を説得し、セナ君は自分が我慢すれば皆んなが幸せになれるならと苦渋の決断をした。


5年間も我慢し続けたって、凄いなセナ君。

マジ尊敬。元凶は私だけど。







授業は難なく過ごした。

皆んな大人しく授業を聞いてるモモちゃんを警戒して、ちょーピリピリしてたけど。


先生の質問に手をあげて答えた時には、殆どの生徒が口をポカーンと開けてこっちを見るから笑いを堪えるの大変だったんだから。だって、皆んながピリピリした中で急に笑い出したらそれこそ恐怖でしょ。ケラケラケラって。もうそれホラーじゃん。


今まで休んでた分のドリルで説明が足りないところはセナ君が教えてくれた。セナ君って頭も良いんだって。最強かよっ!!







そして、ついに来ました、待ちに待った給食時間。

自分の分を貰いに列に並ぶと、皆んなが不思議なものでも見るように見てくる。



えっ?どうした?なんか顔に付いてる?



『モモちゃん、今日はお弁当じゃないの?』


ナヨ君が変な質問してきた。



「えっ?なんで?アレルギーとかないよ私?」


『だって、いつもはモモちゃんのお母さんがモモちゃんの好物が沢山入ったお弁当を作ってくれるでしょ?給食なんて豚の食べ物だって言ってたじゃない。』



あぁ、朝のお弁当は正常運転だったのか。

私、てっきりモモちゃんママが遠足と間違えたのかと思って、「今日は遠足じゃないんだよ!いらないからママがお昼に食べてね!」って、置いてきちゃった。ちゃんとこれからは給食を食べるからいらないって伝えておかなきゃね。ゴメンね、モモちゃんママ。




って言うか、モモちゃん期待を裏切らないなぁ。ただのワガママでお弁当持ってくるってどんだけだよ。それを許されるって、、もぉ嫌っ!!




今日の給食は、カレーライスとフルーツヨーグルトでした。


給食は4人1組で席を寄せて食べます。

もちろんメンバーは私、ナヨ君、セナ君。

そしてもう一人は斜め前のユナちゃんって名前の女の子。


斜め前の席は「生贄席」って呼ばれてて次の席替えまでの3ヶ月間モモちゃんの暴力に怯えながら過ごす。先週、席替えをしたばかりって聞いたから暫くはユナちゃんと一緒だ。


女の子の友達一人は欲しいよね。ユナちゃんと仲良くなれるかなぁ。なりたいなぁ。

暴力なんて絶対しないもんっ!





「ふぅ〜〜、食った食った。カレーもデザートも美味しかったぁ」


『え?もういいの?おかわりしないの?』


「えっ、しないよ!結構、量あったよ?もう食べれないよぉ。」


『でも、いつもの半分も食べてないじゃない!』



ナヨ君の言葉にセナ君もユナちゃんもウンウンと頷いている。

いや、これで何時もの半分以下ってどんだけ食べてたんだよ!量は本当に普通だったよ!?


それにしてもナヨ君、レディーに対して遠回しに大食いって言うとはなんて奴だ!

痩せの大食いは良いけど、デブに大食いは「だからデブってるんだぞ!」って言ってるのと同じだからなっ!可愛い顔してこのヤロー。後で注意しとかなきゃ。

お読み頂きありがとうございます。 感想、評価など頂ければ今後の励みになります。 誤字脱字などありましたら直ぐに修正しますので教えてください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ