頑張るよ、モモちゃん!
拙い文ですが気楽に読んで頂けると幸いです。 ファンタジー要素が多ので現実では無理がある事も起こります。ご了承の上お読み下さい。
『セナ君の写真、剥がしたんだね。』
「うん。さっぱりしたでしょ?今はセナ君を好きとかいう気持ちもないし、心機一転新しい生活を送りたいんだ!」
『本当に変わったんだね、モモちゃん。』
「うん。前の私は人の気持ちを考えない行動しかしてなかった。自分の事も大切にできてなかった。もう、そんなのは嫌なんだ。
私は人を幸せに出来る人間になりたい。
勿論、ナヨ君もだよ!」フフっ。
『・・・。』
『そうだ!モモちゃん!僕ね、二人で作ってた秘密基地を完成させたんだよ!学校で見せるから楽しみにしててね!』
ナヨ君は、明日一緒に学校に行く約束をして帰って行った。
ナヨ君の言っていた秘密基地は学校の裏庭にあるんだって。っていうか、学校の敷地に勝手に秘密基地つくって良いのか?とか疑問はあったけど、きっと先生達も周りに危害を加えられるよりも、黙って秘密基地を作ってくれてた方がありがたかったんだろうね。
夕飯は野菜を中心にしたヘルシーメニューだった。
モモちゃんママは退院した日くらいは豪華なご馳走を作ろうと考えてたみたいだけど、そんな事されたら今までの苦労は水の泡だ。
きっとなし崩し的に甘やかされて、元のリアルア●パ●マンに逆戻りしちゃう。そんなの嫌だ。
モモちゃん両親には、本当に私の事が大事ならもっと厳しくして欲しいってお願いした。
モモちゃん両親は「モモが大人になっちゃう〜」とか「私たちを捨てないで〜」とか騒いでたけど、そんなの知るかっ!
子供が間違った事をしたら正すのが親の務めだ。今はモモちゃんの記憶はないけど、いつ戻るかわからない。そうなった時に、私がどうなるのか、どう行動するのか全くわからないのだ。
自由奔放な行動で周りの人を傷つけないように、誰かストッパーになる人が必要だ。
「そうなると、ナヨ君だけじゃなく周りの人の調教も必要だよねぇ。・・・忙しくなるなぁ。」
入院中、私は自分がどうなりたいのかずっと考えていた。前の私は適当な人生を歩み、結果残ったものは何もなかった。その時は何の疑問も持っていなかった。でも、あの最後の日、私は気付いたのだ。気付いた以上は今度の人生をそんな虚しいものにしたくない。
どうせなら死ぬ時に「我が人生に一片の悔いなし!」って言ってみたいじゃないか!
その為に、自分の出来ることは何が何でもやってやる!絶対に諦めない!目の前の課題には誠心誠意取り組み、我武者羅に一生懸命やる!
そしてーー。
「超ハイスペックで最強な女になってやるんだから!」
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