何この状況!!
拙い文ですが気楽に読んで頂ければ幸いです。
ファンタジー要素も多いので現実では起きないような事も起こります。ご了承の上お読み下さい。
『初めまして、僕が一般入学生のブライアン・ハッシュフィールドです。』
ザワザワ...
『ちょーカッコいい♡』『え、マジで王子様じゃん!』『俺、男だけど惚れそ♡』
クラス中の生徒がヒソヒソ話をしている。
『僕はカナダから来ました。前に一度日本に短期留学していたことがあるから日本へ来るのは今回で二度目です。引越しとか留学の手続に手間取ってしまって入学が遅れてしまったけど、早くみんなと仲良くなりたいと思ってるから宜しく!』
『自己紹介は此くらいで良いだろう。ハッシュフィールド君は副委員長として広瀬君と一緒に特進クラスの代表として頑張ってもらう。広瀬君!、、、広瀬君!!」
「・・・」
『広瀬さん!呼ばれてるわよ!』
「(ハッ!)すいませんっっ。何でしょうか!」
『(ゴォォォ)集中力が足りん!!』
「も、申し訳ありません、、。」
『ゴホン、、分かればよろしい。ハッシュフィールド君は分からないことがあれば広瀬君に聞くように。広瀬君頼んだぞ。』
「、、分かりました。」
いったい何がどうなってブライアンが一般入学生になったんだ?
先月届いた手紙にはそんなこと一言も書いていなかったのに。
休み時間。
ブライアンの周りには早くも人だかりが出来ているが、そんなの構ってられるか!私には聞きたいことが山ほどあるのだ!
「ブライアン!ちょっと話がしたいんだけどいいかな!」
『あ、モモ!久しぶりー♪』
「久しぶりー♪じゃないよ!!いったいどういう事?!何で留学する事教えてくれなかったの!」
『え~だって教えない方が会ったときの感動が大きいでしょ!』
「感動と言うより、ビックリして心臓が口から飛び出そうだったよ!」
『フフッ、モモは怒った顔も可愛いね!』
「おだてたって無駄だよ!一からちゃんと説明して!」
『広瀬、折角ブライアンが日本にまた留学に来たんだから、余り騒ぎ立ててブライアンの日本のイメージを悪くするなよ!』
「ーーっ、セナ君!」
『そうだよ、モモちゃん。僕もブライアンには余り良いイメージは無いけど、一人で日本に来たブライアンに冷たく当たるのはどうかと思うよ!』
「ナヨ君まで!」
私が悪いの?私が悪いのか?!
『何々!広瀬さん達とブライアンって知り合いだったの?』
私達の様子を見ていた他の子達が不思議そうに声を掛けてきた。私としたことが皆がいることを忘れ、ついムキになってしまった。今後のためにも皆の前では威厳を保たねば。
「ゴホン、、ええ。ブライアンが12才の頃に短期留学したホームステイ先が私の家だったのよ。ブライアンとはその後も交流があったんだけど今回の入学の事は聞いてなかったの。取り乱してしまって、お恥ずかしいところを見せてしまったわね。ごめんなさい。」フッ、決まった、、。
『なぁ~に、猫被ってるんだよ隊長~。もう、皆も隊長の本性は分かってるからそんな必要無いって~。』
うるさい。黙れ。
『フフッ、モモは相変わらず元気だね!変わってなくて安心したよ。』
その後の休み時間も学園中の生徒達が引切り無しにブライアンに集まってくるものだから、ブライアンとは余り会話をする事が出来なかった。
昼休み。
『ブライアン、お昼一緒に食べよ~♡』
『え~、私達もブライアンと一緒に食べた~い♡』
ブライアンはモテモテだ。お昼はセナ君達にブライアンの事を任せてあるし、この調子なら大丈夫そうだね。私は東大寺先輩とラブラブ♡しに行こーとっ♡
『モモ、何処に行くの?昼食一緒に食べよ!』
「え?でも、ブライアンはみんなに誘われてるでしょ?折角だからみんなと食べた方が良いんじゃない?」
『あぁ、知らない人ばかりで少し疲れちゃってさ。暫く気心の知れてるモモと二人でいたいな。』
「へぇ~、ブライアンでも気疲れすることなんてあるんだね。でも、ごめんね。私は彼氏と約束してるんだ。お昼はセナ君とナヨ君がブライアンの案内をしてくれるから安心して!」
『彼氏ってカナダで会った時に言ってた人?いいよ、彼氏いても!』
「えっ?いや、でも知らない人は気疲れするって、」
『モモの彼氏なら僕は大丈夫!さぁ、行こう!』
「え、ちょ、ちょっと!」
半ば強引にブライアンに押しきられてしまった。も~~、折角の東大寺先輩とのラブラブ♡タイムだったのに~~!
「先輩!お待たせしました!」
『モモ、待ってたぞ、、って、あれ?誰か一緒なのか?』
「はい、、突然すいません、、。彼は今日から入学した一般入学生のブライアン・ハッシュフィールド君です。小学校からの友達で、彼も私達と一緒にお昼ご飯を食べたいと言ってまして、、。」
『モモは本当に皆に愛されてるな。』
「そんな、愛されてるなんて!皆にからかわれてるの間違いですよ!」
『フッ、そんなに頬を膨らませて、風船みたいだな。』プニュッ♡
東大寺先輩が私の頬を両手で包み込む。 ムフフっ♡これですよ!私が待ってたのは! ラブラブ♡サイコー!
『初めまして、僕の事はブライアンと気軽に呼んでください。モモとは12歳の頃からずっと仲良くしています。貴方がモモの彼氏ですか?』
おぉ、ブライアンがいるの忘れてた。すまん、ブライアン。
『ああ、俺は東大寺珀だ。モモと仲が良いなら何かと関わる事もあるだろうから宜しくな!』
「さぁ、自己紹介も済んだことだしお昼ご飯を食べましょ!」
3人並んでベンチに座ったが、何かおかしい。左から、先輩、ブライアン、私。 右から私、ブライアン、先輩。 はい、おかしい。 何故にブライアンが真ん中?この場合、私が真ん中なのが正解では?
先輩が左端に座り、私はその横に座ろうと思ったのに、ブライアンに先を越されてしまった。
此じゃあ、ブライアンと私がカップル、もしくは先輩とブライアンがカップルのようではないか!先輩もこの状況に戸惑っているようだ。
『ブライアンは何処かにホームステイしてるのか?』
先輩が気を使ってブライアンに話しかけてくれた。
『いえ。父の知り合いの大学教授の計らいで、研究の手伝いをする事を条件に先進科学大学の寮の一室を借りています。』
『へぇ、先進科学大学って結構レベルの高い大学だろ?研究の手伝いって高校生なのに凄いな。』
『手伝いって言っても僕がやるのは補佐でアルバイトみたいなものですよ。』クルッ。
『モモのお弁当美味しそうだね!Momに作ってもらったの?』
え?先輩との会話もう終わり?何だかあからさまに会話を終了させたような気もするが、人見知りでもしてるんだろうか?
「いや、お弁当は何時も自分で作ってるよ。ママも色々忙しいし、料理は好きだからね。」
『そう言えばモモは料理が得意だったね!日本に短期留学してた時に食べたモモの日本食が懐かしいな!』
「ブライアンはパンで物足りなそうだね。寮は食事とかお弁当は用意してくれないの?』
『寮って言ってもシェアハウスみたいな感じだから各自で用意するんだ。』
「へぇ、じゃあ自炊なんだぁ、大変だね。」
いくら本人の希望で留学に来たと言っても、今まで親元で生活をしていたのにいきなり何もかも自分でやるのは大変だろうなぁ。
「ブライアン、何か困ったことがあったらちゃんと言ってね。セナ君とナヨ君もいるし、私達に出来ることだったら力になるからさ。」
ブライアンは親元を離れて一人で頑張ってるんだ、ここは友達のよしみで出来る限り力になってあげなきゃね!
『フフッ、ありがとうモモ。じゃあ、お言葉に甘えて。僕、モモのお弁当が食べたいな♪明日から僕の分もお弁当作ってきてよ!勿論、御礼はちゃんとするからさ!』
「え、、何で?」
『何でって、僕お弁当なんて作れないし、毎日パンじゃ飽きそうでしょ? ダメ?』
ブライアンは子犬のすがるような目で私を見てくる。
お弁当を作る?東大寺先輩にも作ってないのに? そしてこれって、東大寺先輩的には嫌なことでは? 恐る恐る東大寺先輩の方を見る。
『・・・・・。』ガツ、、ガツ、、。
怒ってらっしゃる~~っ!あれは絶対に怒ってらっしゃる~~っ!!
「ハ、ハハッ、、ちょっと約束は出来ないかなぁ~。私も毎日作ってる訳じゃないしさ~。ハハッ、、。」
力になるって言っても、東大寺先輩を差し置いてお弁当を作ってあげるのは何か違う気がする。
『え~、モモ冷たいなぁ~。僕はモモがいるからこの学校を撰んだのに。 そうだ!(クルッ)東大寺先輩からもお願いしてくれませんか? あ、それとも、彼女が友達にお弁当を作るのは日本男児的にはなしなんですかね?』
なに言ってるんだ、ブライアン!! 止めろ! これ以上、東大寺先輩を怒らせるな!!
「ブ、ブライアン君~、どうしちゃったのかな~?君はそんなワガママな子じゃなかったでしょ~?」
『モモが良いなら作ってやれば!』 え?
『友達に弁当作るくらい俺は気にしないしな。』 ...先輩?
『フフッ、、と言うことだから。明日から宜しくね、モモ!』
何、この状況ーーーーー!!!
お読み頂き有難うございます。誤字脱字がありましたら直ぐに直しますので教えてください。
参考にさせて頂きますので感想、評価宜しくお願いします。




