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恐れていた事態

拙い文ですが気楽に読んで頂ければ幸いです。

ファンタジー要素も多いので現実では起きないような事も起こります。ご了承の上お読み下さい。


フフッ、、フフフッ、、、


意識が遠退く瞬間、誰かの声が聞こえたような気がした。


(う、う~ん、、あれ?、、何これ? どうなってるの?! 真っ暗じゃん! 何処よここ!! え?ちょっと待って、体の感覚がない! 声も何か変! 私、どうしちゃったの?!! )


気がついたら真っ暗闇の中だった。

どこを見ても何も見えない。体の感覚は何もなく、自分の声も耳から聞こえてる感覚がない。ただ自分の意識だけがあるみたいな感覚。何が何だか全く理解ができなかった。


(あーーッ!いーーッ!!うーーっ!!!、、ダメだ。やっぱり、声が出ない。)

どんなに声を出してもそれが意識の中だけだということが分かる。

自分はどうしてしまったのだろうか。こんな経験は今までしたことがない。

まさか死んだ?ここは死後の世界??でも、何で???


(、、怖い。 誰か! 誰か、助けて!!)

誰にも声が届かないのが分かってても叫ばずには居られない。まるで、悪夢のようだ。


(、、夢? あ、そうか! これはきっと夢だ! 覚めろ!覚めろ!!覚めろ!!!覚めろ!!!!)

必死にもがいてみるが何の変化もなかった。何時この悪夢が終わるかも分からない、無性に恐怖に囚われる。、、怖い。


(このままだったらどうしよう、、、うっ、、うっ、、うわ~~~~ん、うぐっ、うぐっ、うわ~~~~ん、うぐっ、うぐっ、、)




《 《 うるさい!!! 黙れ!!! 》 》




突然声が聞こえた。嫌、声と言うより私の意識の中に誰かの意識が入ってきたという方が正しいかもしれない。


( 誰?! 誰なの?! )


《《うるせーんだよババァが!! 黙れ!!》》


(バ、ババァ?!ちょっと、ホント誰?!失礼な!!)


《《39歳のババァに()()()って言って何が悪い! 散々、私の体を好き勝手に使いやがって! やっと、私の声が聞こえるようになった! やっと、やっとこの時が来た!!》》


(私の体?好き勝手に使ってって、、あなた、まさか! モモちゃん?!!)


《《 黙れ!! 気安く私の名前を呼ぶな!! 私が本物のモモだ!! お前じゃない!! お前は偽物!! 私がモモだ!! 》》

声の主は自分の事をモモと名乗った。本当にモモちゃん?だとしたら何故今出てきたの?今までどこにいたの?


(モモちゃん、何で、、。)


《私はずっとこの時を待ってた! ずっと閉じ込められて、ずっと自由が効かなくて、ずっとこの時を待ってた!! これは私の体だ!! お前の意識が強くてお前に声すら届かなかった。 やっとだ、やっと届いた!!》 


モモちゃんの言ってることが断片的だけど分かってくる。モモちゃんはやっぱり私の中に居た。そんな気はずっとしてた。何時かモモちゃんが戻ってくるんじゃないかって、ずっと考えてた。オリジナルのモモちゃんが戻ったら、邪魔者の私は消えるはずだとどこかで覚悟も決めていた。だから、モモちゃんが戻ってきた時の為に毎日日記も書いていた。

でも、私は消えていない。オリジナルが戻ったのに消えない私は邪魔者じゃないってこと?、、じゃあ、いったい私は何?




《 もう、お前の自由にはさせない!!  消えろ!!!  》



( 待って!お願い話を聞いて!! )

突然、モモちゃんの意識から切り離される感覚があり、モモちゃんからの返答もなくなった。と、同時に私の意識もまた途切れていく。


(待って、私はまだあなたと話したいことが、、、)









『ーーーちゃん!ーーーモモちゃん!!起きて!!モモちゃん!!』


パチッーーー

『あ、モモちゃん!!良かったぁ、目が覚めた~。モモちゃん、急に倒れたんだよ! 大丈夫?!』

「・・・大丈夫。ちょっと目眩がしただけ。、、ここ何処。」

『良かった~~。ここは試合会場の救護室だよ。もう、心配したんだから!』ギュッ。


「・・・ねぇ、気安く触らないでくれる。」

『え?、、あ、ごめんっ、、』


「・・・私、ちょっと行くところがあるから。 退いて。」

『あっ、、うん。』


スタ、スタ、スターーーーガラッ、

『待って!モモちゃん、どこ行くの?』



クルッーー

「それって、ナヨ君に言う必要ある?」

『えっ、、な、ないけど、、』

「じゃあ、いちいち干渉してこないでくれる。」

クルッーーガシャン!!  


『、、、モモちゃん?』







スタ、スタ、スターーーー


「セナ君!」


『広瀬! ちゃんと見ててくれたんだな!』

「フフッ、、、当たり前でしょ。私、セナ君の試合楽しみにしてたんだから。」


『あっ、ありがとう。、、そう言われると、、嬉しいよ、、。』

「フフフッ、、顔が真っ赤。」ボソッ。

『え?』

「ううん!何でもない。次の試合も応援してるね!」


『ああ!ナヨの試合場所から離れてるから移動するの忙しないと思うけど、途中からでもいいから待ってるよ!』

「それなら大丈夫。ナヨ君のは見ないから!」


『え? 見ないって何で。』

「ナヨ君にセナ君の試合見てあげてって言われたの。だから、セナ君の事、最初からちゃ~んと見てるよ!」


『ナヨが?』

「そんな事より、セナ君!試合の後、少し時間くれる?私話したいことがあるの!」

『え、、っ』

「大丈夫。セナ君が気にやむことじゃないから安心して!」

『、、、わかった。』




お読み頂き有難うございます。誤字脱字がありましたら直ぐに直しますので教えてください。

参考にさせて頂きますので感想、評価宜しくお願いします。


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