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秘密の勉強会!

拙い文ですが気楽に読んで頂ければ幸いです。

ファンタジー要素も多いので現実では起きないような事も起こります。ご了承の上お読み下さい。




「ナヨ君、私テストが終わるまで1人で黙々と勉強したいから先に帰ってね。」

『え~~!何で~?一緒に勉強しようよぉ~!』

「勉強したいなら、ナヨ君は自習室に行きなよ。そっちの方が絶対効率良いから。私は出禁だから1人で黙々と勉強したいの!」


ウソついてごめんね、ナヨ君。でも、セナ君の事を言ったらナヨ君は絶対納得してくれないでしょ?

今はナヨ君をなだめてる時間も惜しいのだ。


「お待たせ、セナ君。じゃ、勉強始めようか。」

『ああ、まずは数学から始めよう。』


図書室は図書委員の人と生徒が数人いるだけだった。自習室とは全然違う雰囲気で、テスト前なのに穏やかな時間が過ぎている。持ち回りの先生がいたり、過去問はないけどこれは此れで落ち着いて勉強ができて良い。


私とセナ君は2人で協力して勉強を進めていった。

結構良い連携プレーで、分からない所もどんどん解消出来た。


こうしていると小学校のとき2人で学級委員をしていた時の事を思い出す。運動会の時、会場整備の仕事大変だったなぁ。あの時、セナ君は「頑張った大賞」取ったんだっけ。

そしてあの時、私は、、、ポッ♡

いや、「ポッ♡」ってなんだ私!!


『ん?どうした、広瀬?顔が赤いぞ。疲れたなら少し休憩するか?』

「ううん!大丈夫!図書室が少し暑くて!」


私のバカ!!何故あの時の事なんて思い出すんだ!

自爆するところだったじゃないか!今は勉強が第一何だから!


私達はその後も放課後2人で協力して順調にテスト勉強を進める事が出来た。テスト迄、残り3日間何とかなるかも知れない!


『広瀬!!』

「先輩!こんにちは!」

わぁ、東大寺先輩だ!何か久しぶりに見た気がする!相変わらずお美しい!


『お前、最近自習室に来てないだろ?どうしたんだ?』

「あ、はい。ちょっと色々ありまして。今は図書室で勉強してるんです。先輩はこれから自習室ですか?」


そうか、私達が出禁になった日先輩いなかったんだった。

あんな恥ずかしいところ見られなくて良かったぁ。


『何で図書室なんかに。自習室の方が勉強がはかどるだろ?』

「まぁ、良いじゃないですか。それに図書室も案外勉強がはかどるんですよ!今は、出禁仲間も居るし、、あ。」

『出禁って、まさか!「男女の色恋沙汰の殴り合いで学校始まって依頼初めて実習室出禁になった奴」ってお前なのか!?』


しまった!墓穴を掘ってしまった!!っていうか何、その長い説明!そんな風に噂されてるの?殴り合いなんてしてないし!


「誤解ですよ、先輩!確かに出禁にはなりましたが、あれはちょっと行き違いがあって話している内に、相手の女の子が勢い余って転んでしまっただけなんです!」


『何やってるんだよ、お前、、。それで、出禁仲間って言うのはその女の子なのか?』

「い、いえ。その女の子とはまだ和解出来てなくて、、。出禁仲間は、その時捲き込まれたセナ君っていう男の子です。小学校の頃からの知り合いなので、一緒に協力して勉強しようって事になったんです。」

『・・へぇ。・・・・。』

「先輩、怒ってるんですか?すいません!出禁なんて幻滅しましたよね。弓道部に泥を塗るようなことをしてすいません!」

『いや、怒ってないし、幻滅もしてないよ。』

「本当ですか?!良かったぁ~~。」


『そうだ。俺も図書室で勉強するよ。』

「え?どうしてです?」

『ん?その方が広瀬に勉強教えれるだろ?』

「そんな!私のために申し訳ないです!先輩だってテスト勉強あるんだし!」

『俺は大方テスト勉強は終わってるんだ。後は少し暗記すれば完璧。今回は1位になれそうな手応えもあるし。だから、可愛い後輩のために俺が一肌脱いでやるよ!』


東大寺先輩に勉強を教えて貰えるのは嬉しいが、良いんだろうか、、。セナ君もビックリするかも知れないけど、ナヨ君以外は教えたらダメって言われてないしね。


「ということでセナ君、残り3日間は東大寺先輩が勉強を教えてくれることになったから!」

『ということでってお前、俺は、、。』

『2年の東大寺珀だ。遠慮せず何でも聞いてくれ。』

『、、はい。宜しくお願いします。』


おや?セナ君、先輩相手に緊張してるのかな?

まぁ、でもコミュ力高いセナ君なら大丈夫でしょ!


「先輩、ここ教えて下さい!」

『ん?ここはこうでこうだよ。』

「あ、そうかぁ!ありがとうございます!」

『瀬名、お前は何かわかんない所あるか?』

『・・いえ、大丈夫です。』


『広瀬、ここはこうした方がいいぞ。』

「わぁ、本当ですね!ありがとうございます!」

『瀬名もここはこうした方がいいぞ。』

『・・・はい、そうですね。』


どうしたんだろ、セナ君。ちょっとピリピリしてる?変なのぉ。


「先輩!ここは此れであってますか?」

『ああ、間違いじゃないが、ここはこの方程式を使うともっと簡単になるよ。』

「わぁ、ほんとですね!流石です!先輩!」

『フッ、大袈裟な奴だなぁ。』


あ、久しぶりに先輩の笑顔みれた!ふふ、今日も良い笑顔。


『バンッ!!!』「ビクッ!!!」


「セナ君どしたの?!いきなり机叩いたらビックリするじゃん!」

『虫がいた。』

「虫?!」

『広瀬、もう暗くなるから今日は帰るぞ!東大寺先輩、今日はありがとうございました。行くぞ、広瀬!』

「え、でも、、。」


『広瀬、俺の事は気にしなくていいよ。確かにもう直ぐ暗くなるし帰りな。』

「すいません、折角先輩が時間作ってくれたのに、、。ありがとうございました。、、あの、先輩!、、明日もまた教えて頂けますか?」

『フッ、、いいよ。広瀬がそう望むなら。じゃ、明日な。』




帰り道。セナ君は黙ったままだ。

一体どうしたんだよ。東大寺先輩にもあんな態度とって。


「セナ君どうしたの?」

『何が?』


「何がって、、何かおかしいよ?セナ君らしくない!」


『俺らしいって何なの?俺はこんな奴だよ!好きな女の子が他の男と話すの見るだけでイライラするし、独り占めしたいと思ってしまう。、、俺はそんな奴だ。自分でもこんな気持ちを持つなんて思っても見なかった。でも、広瀬に対しては自分でも分からない感情がどんどん出てくる。』


「ちょ、ちょっと待ってセナ君!」(どう言うこと???好きって!!!?)

『待たない!』 

「!!!」



『俺は、、俺は、広瀬が好きだ!!』





お読み頂き有難うございます。誤字脱字がありましたら直ぐに直しますので教えてください。

参考にさせて頂きますので感想、評価宜しくお願いします。

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