表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/87

宣戦布告!

拙い文ですが気楽に読んで頂ければ幸いです。

ファンタジー要素も多いので現実では起きないような事も起こります。ご了承の上お読み下さい。




セナ君の様子がおかしい。


何時もなら必要以上にあっちから関わろうとすることなんてなかったのに、今日はやたらと話しかけてくる。

クラスが違うのにわざわざ私の教室まで伊藤と来てたわいもない話をしたり、委員会の仕事をしてるところに来て手伝ったりする。別に友達なんだから良いんだけどさ、急に今までになかった行動をされると何か怖い。



『モモちゃん、ここに座ろぉ♡』

「うん。昨日も混んでたけど今日も凄い人だね。」


今日も実習室は人がいっぱいだ。


『広瀬、ここ良いか?』

『げ、またセナ君来たの?あっちにセナ君のクラスの子いるんだからあっちに行きなよ!』


セナ君は自分のクラスの子がいる机を通り越してわざわざ私達の机にやって来た。急にセナ君が関わろうとしてくるから今日はナヨ君もずっとピリピリしてる。非常に面倒だ。


『ダメか?広瀬。』


うっ、また曇りなき(まなこ)!

「ダメな事ないよ。自由にすわりなよ。」


セナ君は嬉しそうに私達の机に座る。

昨日の強引さもだが、本当にどうしたんだろうか。

セナ君らしくない。


「セナ君、何かあったの?昨日から変だよ?」

『別に何もないけど。昨日言ったろ。もっとお前と話がしたいって。』


う~ん、話がしたいって言ったって、急に話題もないし。


『隊長!勉強はかどってる?』

「伊藤君、何しに来たの?伊藤君は勉強しなくても大丈夫なんでしょ?」

『うん!大丈夫だぜ!』クソがっ!!

「じゃぁ、何しにきたのさ!冷やかしなら帰っとくれ!!」

『つれないこと言うなよ隊長~、今日は皆の力になろうと勉強を教えに来てやったのに~。』


フンッ!言い気になりやがって!期末テストで見てろよ!

でもまぁ正直、伊藤が居るとセナ君とも普通に話しやすくなって助かるんだよねぇ。今回ばかりは伊藤様々だ。


私達は伊藤先生のご指導のもと勉強を始めた。


「伊藤先生、ここが分からないんですけどこれはどう言うことなんでしょうか?」

『ん?教科書に書いてる通りだよ!』

「いや、だから教科書の意味が分からないんです。」

『ん?分からない意味が分からないんだけど。』

「嫌々、だから教科書のこの意味はどう言うことだって言ってるんですけど!」

『???』


そうか!コイツ感覚で直ぐに分かっちゃう()()だから理解できない事自体が分からないんだ!クソ天才め!!


「もう良いわ!先生に聞いてくる。」


先生に解き方を教わり席に戻ろうとすると、何か凄い睨まれてる。ミルクちゃんだ。

「ミルクちゃん、どうしたの?何かあった?」

『モモちゃんさん!私、絶対負けませんから!!』


え?何々??何に負けないのさ!

良く分からないが、ミルクちゃんに宣戦布告された。

もう、ややこしいことに巻き込まないでおくれ!私はテスト勉強に集中したいんだから!ここはスルーしとこ。


『ちょっと、待ちなさいよ!まだ話は終わってないんだから!』

「痛ッ!」

昨日から何!人の腕急に掴むの流行ってんの?!

『三浦、何やってるんだ。広瀬の邪魔するのやめろよ!』

『勇気君!モモちゃんさんがいじわるするの!ミルクの事無視して酷いんだよ!』

『広瀬に言いがかりをつけるな!お前がワケわからん事言うからだろ!』

『違うわ!なんで信じてくれないの?!』

「ミルクちゃん、他の人の邪魔になるからさ、声のトーン少し落とそ!」

『また、そうやってミルクに意地悪するんだから、きゃ!!』

ドンガラガッシャン!!


ミルクちゃんは、私が落ち着かせようと手を伸ばした瞬間凄い勢いで倒れ混んだ。周りの席も巻き込んで大惨事だ。

「だ、大丈夫?怪我はない?」

『暴力を振るうなんて酷い、、、(ホロリ)』


え?暴力?、、、は?今のが??っていうかウソ泣きだよね、それ!!




『お前たち、ここをどこだと思ってる。出ていけ!!お前達3人は今回のテストが終わるまでここへの出入りを禁止する!!』


私達は生徒会長に実習室の出禁を言い渡された。、、もう終わりだ。私の学年1位の夢は潰えた。

しかも私とミルクちゃんの間に入っってしまったせいでセナ君まで出禁になってしまうとは申し訳ない。流石のセナ君もとんだとばっちりで怒りが爆発したんだろう。ミルクちゃんに「暫く俺と広瀬に近付くな!」と叱りつけ、ミルクちゃんは泣きながら帰っていった。今度は本当に泣いてる様だったから少し可哀相だったけど、自業自得だから仕方ないよね。

私とセナ君も諦めて帰ることにした。方向が同じだから今日も一緒だ。



「セナ君は巻き込まれただけなのに、こんな事になってごめんね。どうお詫びしていいか分からないけど、分からない問題とかあったら私が調べるから言ってね。」


ミルクちゃんの一方的な行いのせいだけど、私も当事者には変わりない。

本当に申し訳ないと思っている。


『巻き込まれたのはお前も同じだろ。お詫びは必要ないけど、自習室も使えないしテストまで一緒に勉強しないか?調べるのも2人の方が早し。』

「でも、またミルクちゃんが絡んできたら迷惑かけちゃうし。」

『じゃぁ、放課後図書室で勉強しよ。誰かと一緒の方が勉強はかどるし。後、ナヨには内緒な。』

「え?何で?」

『彼奴は俺の事嫌いみたいだから。だから、2人の内緒だからな!』


私達は明日から2人で勉強する約束をした。何だか急にセナ君との関わりが増えて正直困惑してるけど、2人にとって悪いことじゃないし今は流れに身を任せよう。

「よし、そうとなればセナ君にも勉強教えられるように頑張ろ!!」



お読み頂き有難うございます。誤字脱字がありましたら直ぐに直しますので教えてください。

参考にさせて頂きますので感想、評価宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ