寧ちゃんと!
拙い文ですが気楽に読んで頂ければ幸いです。
ファンタジー要素も多いので現実では起きないような事も起こります。ご了承の上お読み下さい。
『モモちゃ~ん♡一緒に食堂に行こ~♡』
「うん。これだけ片付けるからちょっと待っててね。」
『モモちゃんとナヨ君って本当に仲が良いよね~。私もあんなに彼氏に溺愛されてみた~い♡』
え?彼氏??
「何言ってるの真央ちゃん?彼氏って誰??」
隣の席の有知真央ちゃんが変な事を言ってきた。
真央ちゃんとは入学式の後、直ぐに仲良くなることが出来た。今では気軽に何でも話せる私の友達だ。
『またまたぁ~、モモちゃんとナヨ君のことは隠さなくたって皆知ってるよ~!』
何?!ナヨ君が私の彼氏??
「ち、違うよ!誤解だから!!ナヨ君とは只の友達だよ!!」
『え!本当に!?私てっきりそうだと思ってた~。でも、皆もそう思ってると思うよ。』
何でそうなった??思い当たる節は、、、あるな。
最近のナヨ君の私への執着は行きすぎている。転生当初より大分良くなっていたのに学園に入学して学級委員になってから一緒に行動することが増え、ここ最近は再熱しているのだ。これは何とかせねば。
『モモさん、これであってる?』
「うん。寧ちゃん、間違ってないよ!私はこれであってる?」
ある日の休日、私は委員会と他国・自国交流授業で仲良くなった丁寧ちゃんの家にナヨ君と遊びに来ていた。只、遊ぶだけじゃない。日本語と中国語を勉強する目的もある。
今はお互いの自己紹介を相手の語学で文章にしている。
「広瀬はグアングライ。モモはタオっと。中国語難しいね。」
『中国語は英語と文構造が似てるから英語を勉強してるモモさんなら語彙を覚えれば結構早く覚えられると思うよ。』
『モモちゃん、僕もう頭がパンクしそうだよ!そろそろ休憩しよ!』
『ナヨさんは辛抱がないね。そんなだと女にもてないよ。』
『む~~。僕はモモちゃんがいればいいんだもん!』
寧ちゃん、ズバリ言うね、、。悪気はないんだけど、こうして時々この子は遠慮のないことを言う。こういうちょっとしたことで国の違いを感じる。
日本人はオブラートに包んで物事を言う人が殆どだ。でも外国人の友達と接していると直接的に物事を言う子が多い気がする。最初は其が怖かったが、慣れると裏が無いことに清々しさを感じる。寧ろ本心を中々表に出さない日本人の方が怖い。良く言えば思いやりがあるんだけどね。
『寧、御菓子に杏仁豆腐を作ったから皆でお食べ。』
「ありがとうございます。すいません、お店が忙しいのに。」
寧ちゃんのお父さんが差入を持ってきてくれた。
寧ちゃんのお家は中華料理屋を経営している。お店は大きく、チェーン店もいくつか出していて町でも評判の美味しい中華料理店だ。
「わ~~!美味しそう♡」
普通の杏仁豆腐と思いきや黄色や緑など何層のもなったカラフルな杏仁豆腐だった。味も層によって違っていてとっても美味しい。
「今日はこの後ウィンナ君もくるんだよね?寧ちゃんとウィンナ君って仲良いよね!」
『私達付き合ってるからね。一緒に行動してるうちに意気投合して付き合うことになった。』
「えー!!そうなの??もう恋人がいるなんて寧ちゃん大人だね。」
『モモさん、考え方古いよ。こんなの当たり前。付き合ったのだって私初めてじゃないよ。』
凄いなぁ、39歳だった私の子供の頃なんて12歳って言ったら鼻水垂らして野山を駆け回ってたよ。今の子は進んでるのね。
『モモさんとナヨさんだって付き合ってるんでしょ?』
「ち、違うよ!!ナヨ君とは全然そんなんじゃないから!!」
ここでもか!
ナヨ君の顔が、寧ちゃんの質問に笑顔を見せたかと思ったら次には私を睨み付けている。まるで百面相のようだ。この子のこういう態度が皆の誤解を増幅させているんだろう。でも、直接好きだと言われた訳じゃないし、幼馴染みの行きすぎた馴れ合いと言われればそうとも言える。どうしたものか。
正直、ナヨ君が私の事をどう思っていようと私にはどちらでもいい。冷たいように聞こえるかも知れないが、今の私は恋愛なんてしてる暇はないのだ。今は、あらゆる知識を身に付ける時。其に、白黒着けてナヨ君と変な感じになるのも嫌だ。ナヨ君とはずっと一緒にいたい。我儘かも知れないが私にはナヨ君が必要なのだ。
『マイハニ~♡愛しの僕が来たよ~♡』
「!!」
ウィンナ君だ。彼ってこんな感じだったっけ?
何時もはこう、もっと威厳のある「ザ・漢!」って感じじゃなかった?
『ウィンナ遅いぞ。もう杏仁豆腐はないからな。』
『も~~、寧ったら冷たいんだから~~♡でも、そんなところが好き♡』
この方は、誰?
『やぁ、モモちゃん、ナヨ君。今日は僕も混ぜてもらっちゃってゴメンね~♡寧には来るなって言われたんだけど僕達ってほら、2人で一心同体だから~♡』
『馬鹿なこと言ってないで早く出かける準備しろ。』
完全に突っ込みどころ満載だが、そこはもうどうでもいい。
私達はこれから皆で、電車で一駅先の海まで潮干狩りに行くのだ。
これから行く潮干狩り場が今年は豊作で無料で解放していると聞いた寧ちゃんが一緒に行かないかと声をかけてくれた。
私は潮干狩りは始めてだがアサリの酒蒸しは大好きだ。今日は根こそぎ取ってやる!!
『モモさん、そんな掘り方じゃ取れないよ。もっとこう、グッと奥まで差し込まないと。』
「本当だ~、ザクザク取れる~~!」
寧ちゃんが手取り足取り教えてくれる。ナヨ君とウィンナ君はと言うと、2人とも妙に気があい、潮干狩りそっちのけでさっきから海辺を走り回って遊んでる。何しに来たんだかまったく。
『あれ?広瀬!お前も来てたのか。』
「あっ!東大寺先輩!」
何と東大寺先輩とこんなとこで会うとは。
「東大寺先輩はご家族と来ているんですか?」
『嫌、丁度親戚の子が遊びに来ててな。その子が行きたいって言うから連れて来たんだ。』
後ろの方で一生懸命子供用の熊の手で砂を掘っている幼稚園くらいの男の子がいた。どんだけ面倒見が良いんだこの先輩。だってこのくらいの年頃の子って自由に遊びたい盛りでしょ普通。めっちゃいい人や~ん♡
『お前たちはダブルデートか?』
「だ、ダブルデート!?違います!寧ちゃん達はカレカノだけど私とナヨ君は只の幼馴染みの友達ですから!!」
東大寺先輩も誤解していたとは!ま、まずい。これはまずいぞ!
『そうか、お前達付き合ってる訳じゃなかったのか。』
「そうですよ~~。皆に誤解されて困ってるんですよ。ナヨ君にも悪いし。」
『なら、、来週末、俺に時間をくれないか?』
「来週末?何か予定があるんですか?」
『いや、特に予定とかじゃないけど。ほら、前に息抜きが必要って言ってただろう!一人じゃ何だし、お前付き合えよ!』
そうだ、そんな話をしていた。東大寺先輩があれから普通だったからすっかり忘れてた。
「分かりました!息抜きに付き合います!!」
東大寺先輩は約束した後、一緒に来ている男の子の所に戻っていった。
『モモさん。モテモテだね。』
「な、何言ってるの!寧ちゃん!東大寺先輩とはそんなんじゃないから!」
『でも、あれってどう考えてもデートのお誘いでしょ。』
「デ、デート?!違う、只の息抜きだよ!」
デート??!そんなわけない!東大寺先輩が私をデートに誘うなんて、違う!
違う、、はず?
お読み頂き有難うございます。誤字脱字がありましたら直ぐに直しますので教えてください。
参考にさせて頂きますので感想、評価宜しくお願いします。




