ナヨ君
拙い文ですが気楽に読んで頂けると幸いです。 ファンタジー要素が多ので現実では無理がある事も起こります。ご了承の上お読み下さい。
「しっかし、何でこんなことになったかなぁ、、、。」
これは夢で、目が覚めたらあの山に戻っているんじゃないかと思ったが、モモちゃんになってから4日たっても一向に戻る気配はない。
山で遭難した所までは覚えている。
そのまま死んでしまうんだと思っていたのに、目を覚ましたらモモちゃんと言う11歳の女の子になっていたのだ。
しかも、リアルア●パ●マン。
モモちゃんのそれまでの記憶は全くない。
39歳の前の私の記憶があるのに、モモちゃんの記憶がないのは何故だろうか。
「これからどうしよう、、、。」
誰にも相談出来ない。
モモちゃん両親や先生に言ったら絶対に頭がおかしくなったと思われる。
大人はダメだ。
モモちゃん両親や、病院の先生達は私に凄く優しい。記憶喪失と言う事もあり可笑しな言動があっても何も聞かずに温かく見守ってくれている。特にモモちゃん両親は激甘だ。
私ことモモちゃんは、モモちゃん両親が長いこと待ち続け、やっとの事で授かった大事な一人娘だそうだ。お見舞いに来たモモちゃんの祖父母が涙を流しながら言っていた。
トントン。
『モモちゃん、僕だよ。入っていい?』
ンっ? 誰だろ。
「どうぞ。」
ガラっ。
あっ、あのナヨナヨした子だ。確かモモちゃん両親の話からするとこの子がナヨ君のはず。
『モモちゃん、大丈夫?』
「こ、こんにちは。ナヨくんだったよね?」
『・・・。』
「お見舞いに来てくれたの?あ、ありがとう。」
『・・・。』
、、、あれ?名前間違えてた?
何で何も言わないんだ?
「ナヨ君?じゃ、なかったっけ、、?」
『・・・ナヨで合ってるよ。・・・本当だったんだ。記憶喪失だって。』
何だよ、合ってるんじゃないかよ。
なんか今にも死にそうな凄い暗い顔してるけど、どした?
、、、そうか!友達が怪我して自分のこと忘れてるんだもんね!そりゃ落ち込むよね!
「心配かけてごめんね!大丈夫だよ!怪我は腕の骨折だけだし、記憶喪失だってその内戻るかもって先生言ってたから!」
『ゴメンなんて言わないで!!』
『そんな風に僕に気を使うような言い方しないで!!』
「えっ?!」
『前はもっと僕を蔑む様な言い方してたじゃない!』
『おい、クズって言ってよ!!』
え?えええ?な、何急に!!
ど、ど、どうした?!
『前のモモちゃんに戻って!僕の事、ぶって!跪かせて、靴を舐めさせてよ!』
うわぁ〜〜〜、ヤバイ奴来た!!
ヘンタイだ。子供のヘンタイ。この歳でヘンタイって絶対ヤバイでしょ!!!
ナヨ君は涙を流しながらこちらに縋りつこうとしてくる。
「ちょちょちょっと、ナヨ君落ち着いて!」
縋ってくるナヨ君を手で押しやるが押しても押しても縋り付いてくる。
なんか、某ゾンビ映画みたいだ。私、あれ嫌い。コワイ。
あっ。、、足の指舐められた!
「ぎ、ぎゃゃゃゃゃぁぁぁ!!」
『本当に、ごめんねぇ。モモちゃん。ナヨには友達がモモちゃんしかいないから、自分の事忘れられたことに動揺しちゃったみたいなのぉ。』
あの後、私の悲鳴を聞きつけたナヨ君のお母さんとモモちゃんママが来て、ナヨ君を止めてくれた。
イヤイヤ、動揺で片付けちゃダメでしょぉ。
だって、足の指舐めてたんだよ!動揺したって普通の子はしないことだからね!
『ごめんなさい。モモちゃん。もうしないから許して。』
ナヨ君は大きなクリクリした目に涙をいっぱいためて謝ってくる。普通にしてたら可愛い顔してるんだよねぇ。ヘンタイだけど。
「もういいよ。大丈夫だから顔上げて!」
「こっちでお菓子一緒に食べよ!」
大人な対応で、ナヨ君を慰めてあげる。
私の子供と言ってもおかしくないくらいの子供だ。普通にお菓子を食べてる姿は天使の様に可愛らしい。
「ナヨ君、お菓子美味しい?」
『うん♡』
ナヨ君はポッ●ーをリスの様にポリポリ食べながら満面の笑みで頷いた。
むふふっっ、子供っていいなぁ。
『モモちゃん、本当に僕の事全然覚えてないの?』
「うん。ゴメンね。」
「でもさ、今までの記憶は無くなっちゃったけど、これからいっぱい遊んでまた思い出作ろうよ!ねっ!」
『うん♡』
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