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スポーツするぞ!

拙い文ですが気楽に読んで頂けると幸いです。 ファンタジー要素が多ので現実では無理がある事も起こります。ご了承の上お読み下さい。

ブライアンとの生活もかなり慣れた。

ブライアンも自分の親の様に「dad♪、mom♪」ってモモちゃん両親に慣れひたしみ、学校でも下級生から上級生まで皆んなが「ブライア〜ン♪」ってやって来てくれるからそれなりに楽しんでいるだろう。


ブライアンって皆んなに大人気なんだよね。

本当に友達がいなかったんだろうか・・・。

嫌、とてもそうは見えない。このブライアンの人気は絶対万国共通に違いない。


「まぁ、いいか。ブライアンがいい子には違いないんだし、存分に日本を楽しんでもらおっと。」


平日は学校で日本の学校生活を楽しみ、休日は日本の名所などを周り日本文化を楽しむ。

充実した日々を送り、とうとう今週末はブライアンが日本に居られる最後の休日になった。


ブライアンが日本でやってみたいと言っていた事は概ね叶えてあげる事が出来た。最後は「日本のスポーツをやってみる」だ。

何のスポーツが良いか悩みに悩み、答えが出せなかった私は夕食の時、ブライアンに聞いてみる事にした。


「ブライアン、今週末は日本に居られる最後の休日だから前にブライアンがやりたいって言っていた日本のスポーツをやろうと思うんだけど、剣道とか柔道とか空手とか色々あるけどブライアンは何のスポーツがいい?」


『僕は、スモウがいい!』、、、スモウ?


スモウって、あの相撲だよなぁ?

相撲ってテレビでは見たことあるけど、何処で出来るんだ?そこら辺で円を描いてやるのはなんか違う気がするしなぁ。


「ブライアン、遊びじゃなくて真剣にやりたいんだよね?」


『うん!テレビで見てたから憧れてるんだぁ!』


ど〜〜しよ〜〜。



『それなら、今週末「瀬名ノ神社」で子供大相撲大会が開かれるよ!ブライアンが参加できる様にパパから町内会長にお願いしてみるよ!』



出ました。瀬名ノ神社。もう、全てがフラグに思えてくるよね・・・てか、何のフラグだよ!

そんなの最強を目指す私には必要無いんだよ!!


モモちゃんパパの働きでブライアンの参加は難なく受け入れられた。ついでにナヨ君も初参加する。


それからというもの、ブライアンとナヨ君は学校から帰って来たら2人で相撲の稽古を毎日頑張った。先生は何とモモちゃんパパ。

モモちゃんパパは高校まで相撲部だったんだって!モモちゃんパパが泥棒を捕まえられた理由がこんな所で分かるとは!








やってきました!子供大相撲大会!!


そして、やっぱりいるよね!お決まりのセナ君と伊藤。


「おはよう。セナ君、伊藤君。今日はお日柄も良く、最高の相撲日和でなによりですね。」


ダメだ。緊張してしまう。


『おはよ、広瀬も来たんだな!(うち)の相撲大会は結構本格的なんだ。せっかく来たんだから楽しんでいけよ!』


『隊長!俺も出るからちゃんと応援してね!』


しねーよ!!なんで?!ねぇ、何でしてもらえると思うの??ねぇ、教えて!!





勝負は下級生と上級生組に別れてトーナメント制。

一回戦目でセナ君とナヨ君が当たってしまった。


『にいぃ〜〜し〜〜、瀬名〜〜勇気〜〜、ひがぁ〜〜し〜〜、小宮〜〜那良(なよ)〜〜、、、

はっきょ〜〜い、のこった!のこった!』



ナヨ君はブライアンと一緒にあんなに練習を頑っていたのに相手が悪かった。スポーツ万能なセナ君には勝てるはずがない。


「残念だったね、ナヨ君。でも、初めてだったのに

あそこまで粘れたのは凄かったと思うよ!さ、次はブライアンの試合があるよ、一緒に応援に行こう?」


悔しくて泣いているナヨ君を励まし、ブライアンの応援に行く。


ブライアンは順調に勝ち進んだ。それはもう何の不安もなく。ブライアンって実は凄い運動神経がいいんだよね。毎日、走っている私のジョギングに難無く付いて来た時はビックリしたよ。


伊藤の応援は勿論しません。一応見てやったけど一回戦で敗退してたよ。ざまぁーーっっ!!





そして、決勝戦。


何と!ブライアンが決勝に進みました!!

相手は準決勝でセナ君に勝った子。全国相撲大会の小学生部門で去年準優勝したって皆んなが噂してた。

どんな子だろ。ブライアンの試合を見ててセナ君の方はみれなかったんだよねぇ。


出て来たのはブライアンより遥かに大きい、体重100㎏は超えているであろう巨漢の男の子。目の前にあんなの現れたらもう棄権するレベル。怖ぇぇ。



「あんな相手に勝てるわけないじゃん!」


お願い!怪我だけはしないで!!





『はっきょ〜〜い!のこった!!』



怖くて見てられない!

身体と身体が激しくぶつかり合う音が聞こえる。

あんなのにぶつかられたら吹き飛んでしまったんじゃないだろうか。恐る恐る目を開ける。


ブライアンは強い衝撃にも耐えていた。次の瞬間、全てがスローモーションの様に見えた。


ブライアンが巨漢の男の子の下から回り込み、まわしを取って後ろから抑え込む。ブライアンの余りに早い動きに巨漢の男の子は付いて行けずそのまま前に倒れた。


「勝った、、、勝った!!勝ったぁー!!!」



ブライアンが此方を見て優しく微笑む。

汗が日の光に反射して光り輝き、その土俵に佇む姿は神々しさすら感じられた。

お読み頂きありがとうございます。 感想、評価など頂ければ今後の励みになります。 誤字脱字などありましたら直ぐに修正しますので教えてください。

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