奴が来る!
拙い文ですが気楽に読んで頂けると幸いです。 ファンタジー要素が多ので現実では無理がある事も起こります。ご了承の上お読み下さい。
いや〜、どうしてこうなった?
そもそもセナ君にこれ以上迷惑をかけられないと距離を置いておいたはずだった。
何故だ!?
「何故好きになったぁぁぁあ!!」
『どうしたの?モモちゃん、何を好きになってしまったの?』
はっ!拙い拙い、つい心の声が漏れてしまっていた。
「い、いや、今日の給食のピーマン肉詰めを好きになってしまってさ。」ははっ、ははは、、汗
『今日の給食は美味しかったよね♪私もピーマン食べれなかったけど今日のは食べれたよ♪」
放課後、ナヨ君とユナちゃんと秘密基地でお茶会をすることにした。ナヨ君とユナちゃんとはこうやって時々お茶会を開いている。
『お〜〜い。広瀬いるか〜〜?』
ん?土井先生の声だ。
ガチャ。
「はい、先生。私に何か用ですか?」
、、、家かっ!ってツッコミは無しにして!!
『いや〜〜、実は今度、カナダから交換留学生が来る事になったんだ〜。それで〜、広瀬の父ちゃんと母ちゃんって、海外で仕事してた事もあるんだろ〜?留学生の受け入れとか出来ないかな〜〜と思って〜〜。』
な、な、何ですと??カナダから留学生???
それって、英語を喋る子ですよね?
私は前世から英語が大の苦手だ。多分、中1にも負けるレベルだ。転生してから勉強はずっと頑張っていて、他の教科は中2位まで進んでいるものもあるが英語だけは全然身に付かない。やってもやっても何故その文法なのかとか余計な事を考えてしまい法則が見えてこないのだ。
「いや〜、家ってパパとママがちょっと変わってるから留学生が可哀想っていうかぁ、なんていうかぁ、それにパパとママも高齢だから大変だと思うしぃ、、、」ごにょごにょ。
英語に対する苦手意識が強すぎて、つい否定的な言葉が出てしまう。
『実はもう、ご両親には了承を得てるんだ〜。』
は?
『ご両親は広瀬が大丈夫なら受け入れるって言ってたぞ〜〜。ま〜〜、広瀬は面倒見がいいから断らないと思って〜、ご両親にはもう広瀬は了承済みって言っといた〜〜。留学生側にも広瀬の家が滞在先って説明しておいた〜〜。』
え?は?、、、もう一度言うけど、は?
『ま〜、大丈夫だろ〜〜?』
って、
何してくれとんじゃぁぁぁぁぁあ!土井ぃぃい!!!
ヤバイ。
恋だの何だの言っている場合ではない!英語をどうにかせねば!!
そんな訳で、私は英語の勉強を今までにも増して頑張っている。
「ダメだっ、、。全然身に付かない、、汗」
家での自習を全て英語に費やしたのに分かるのは単語のみだ。暗記は出来るからね。でも、会話が出来ない。
今日の午後には奴がやってくる。
私の恐怖の対象、英語を使う奴。
「うっ、間に合わない。」
『モモ、ブライアンが来たよ!』
ぬぉぉぉお!来てしまったぁぁ!!どうしよぉぉどうしよぉぉ、、、ガクブル、、ガクブル
「は、ハロー、マイネーム イズ モモ。ナイス トゥ ミーチュー!」、、、恐怖を押し殺し、笑顔を作る。
『こんにちは!モモ!』
、、、あれ?!日本語?!!
『いや〜、言ってなかったっけ〜?ブライアンは日本が大好きで幼少期から日本語を学んでたんだ〜。』
いや、聞いてねぇぇよ、土井ぃ!そこ重要だろ!!
私の時間返せぇぇぇぇぇぇえ!!
土井先生は、ブライアンを送り届け帰っていった。
くっそ〜〜土井め!いつか取っちめてやる!!
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