どーなってんの?!
拙い文ですが気楽に読んで頂けると幸いです。
ファンタジー要素も多いので現実では無理がある設定もあります。ご了承の上お読み下さい。
人生、何となく過ごしているうちにとうとう39歳になってしまった。
特に何かに一生懸命になったこともない。
それでも器用な性格のお陰でそれなりに事をこなしていけた。ーーでも、それだけ。
私には何もない。 誰の役にもたっていない。
あぁ、私の存在ってこの世界に必要だったんだろうか、、、。誰かに必要とされていたのだろうか。
人生が限りあるものだってわかっているつもりだったけど、本当の意味をわかっていなかった。ーー今頃気付くなんて。
「もっと、、自分の人生を大切にして、頑張れば良かった、、。 ーーーーそうしたら、誰かの心に残る人間になれてたかもしれない、、、。」
ぱちっ。
『おい、大丈夫か?』
「・・・。うっ、、、うぅぅぅ〜。っっ、いった〜〜い!!」
な、な、な、何だこれ。全身が痛い。
いや、痛すぎる!!
何なのこれ!そして、ここどこ!!!?
たしか、私は生まれ育った故郷に帰り「ぬるぬるキノコ採りツアー」に参加して、夢中になりすぎ、気付いたら一人遭難して死にかけていたはず。
なのに、今目の前に広がるのは何処かの河原だ。
そして、小学生位の男の子数人に囲まれている。
ぷら〜〜ん。
、、あれ?腕ってこんな方向に曲がったっけ??、、、ズキズキッ、、。
「っっうっっ、うわ〜〜〜〜んっっ!!痛い〜〜!!痛いよ〜〜っっ!!!」
『モモちゃん!大丈夫!?今、大人の人呼んでるから、もう少しの辛抱だからね!
セナ君、酷い!!なんて事するの!土手から突き飛ばすなんて!!』
小学生位の男の子の内、妙にナヨナヨした子が先程私に声をかけてきた男の子に詰め寄っている。
そこで、私の意識は痛みに耐えかねて再び途切れた。
『モモちゃん!モモちゃん!しっかりして!!』
『モモ!!パパだぞ!分かるか?!』
「う〜〜ん、うるさいな〜〜。」
あれ?もしかしてここ、病院??
私は今、病院らしき場所のベットの上にいる。50代位の男女が必死の形相で目に涙を溜めながら何やら騒いでいる。
『目が覚めたようだね。お父さん、お母さん、もう大丈夫ですよ!』
『先生!ありがとうございます!!私達、モモがこのまま目を覚まさないんじゃないかって、本当に怖くて。。うっうっ。』
何やら目の前で寸劇でも見せられているかのようだ。
ズキッ!!
「痛っ!」
『あぁ、モモちゃん。 安静にしてなきゃダメだよ。腕が骨折してるんだ。今は痛み止めが効いてると思うけど暫く痛みもあると思うし、ギプスも付いてるから不便だけど、他は何ともないから安心してね。』
白衣を着た医者らしき人が私に向かって話しかけて来た。
『そうだぞ、モモ。頼むから安静に、危険な事はしないでくれ』
『本当に、心配したんだからっっ、、うっうっ』
「・・・。」
「っていうかモモちゃんって誰っっ!!?」
『『『えぇっっ!!!?』』』
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