治療方針と第二の患者。
治療方針が決まりました。
セカンドオピニオンの結果、部分凍結は難しいということで、右腎臓を摘出することになりました。
腫瘍自体は小さいほうなのですが、太い血管の近くにあるため、凍結や部分切除が難しいそうです。
予後が心配なので、できれば摘出は避けたかったのですが、仕方がありません。生きていられるだけ良かったと思って、少しでも良い状態で生活できるようにケアをするしかありません。
摘出の予後は、糖尿病を発病したり、透析が必要になる場合が多いのですが、必ずそうなるというわけではないので、私はそのわずかな可能性に賭けようと思います。
そして、癌という正式な診断が下されたことで、私は第二の患者ということになります。まだ子供たちには知らせていないのですが、知らされてからの子供たちも該当するといっても良いと思います。
第二の患者というのは、一緒にやきもきしたり、患者本人のケアをしたりすることで、実際に治療を受ける本人とはまた別のしんどさがありますが、これは癌に限ったことではないと感じています。どんな病気でもケアする側も時間的にも精神的にもしんどいです。症状によっては本人よりも家族が追い詰められることもあります。しかし、医師がケアするのは患者のみ。家族のフォローやケアはしません。病気の種類によっては、患者の家族がグループのようなものを作って、お互いの話を聞いたりして励ましあっていくこともあります。
状況は違うのですが、我が家は子供がメンタルを患ったときは、親同士が励ましあうグループでいろいろと話を聞いて乗り切ったのですが、そのグループに出会うまでは、追い詰められるばかりでした。
今回ももしかしたら、そのようなグループとの出会いがあるかもしれません。