共存の時代。
癌の診断を受けた割には平然としていられるものだな、と感じている毎日ですが、今は根治の確率も高い。それに余命宣告をされたわけでもないので、こんなものかな、という気もしています。
そんな折、友人からのメールがありました。「今は癌だと諦めるのではなく、付き合っていく時代だから。」という内容でした。読んだ瞬間、肚にすとんと落ちました。夫の場合、余命を宣告されたわけでもないので、悲観して大騒ぎするつもりはないし、病院側もどちらかというと、術後のことも含めて付き合っていく提案をしていると思います。
少し前の時代ならば、私はすでに大騒ぎをしていたことでしょう。
身内でこのことを知っているのは夫の実家のみ。子供たちにもまだ知らせていません。私の実家にもまだ知らせていません。夫の実家にも結果がはっきりして治療の方針が決まってから知らせるつもりでいたのですが、生体検査を受ける時点で、病院の方針で金銭的な観点から保証人のサインが必要だったためにやむを得ず話しただけです。
ごく一部の私の友人には知らせていますが、ご主人が夫と仕事のつながりがある相手にはまだ話していません。会社でも一部の、必要最低限の相手にしか話していないので、まだ話していません。後々、水臭いと思われるかもしれないとも思いますが、夫自身のことなので、話せないでいます。
癌に関する本を買っても、カバーを裏表にして目に付きにくい場所に保管しています。