生体検査を受けることになりました。
結果が出る予定だと思っていた日、はっきりとした結果は聞かされず、生体検査を受けることが決定し、日程が決まりました。
この日、予約時間が夕方近かったために、私は子供との兼ね合いで同行していません。実は今のところ、一度も同行していません。同行しようにも、子供の不在中に行って帰ってこられる時間帯の予約が取れないのです。今のところ、表向きは健康診断ということにしてあるので、私が同行していることを知られたら不審がられるだろうということで、夫が一人で行っています。
検査を受けに行っている先は、がんセンター。近くの総合病院も考えたのですが、海外で単身赴任中だということを伝えると、途端に担当者の歯切れが悪くなるんです。そんな対応に不安を感じ、もういっそ専門のところで検査を受けておこうと判断して、がんセンターに予約を入れて現在に至ります。
私の後輩でもある友人に医者がいるので、この総合病院の件を説明した上で相談をしたら、海外から検査を受けにくるというだけで二の足を踏んでしまう医者が多いのが実情だという話でした。がんセンターではそのような歯切れの悪い対応は一切なく、海外から検査を受けに来る人の対応も慣れている印象を受けました。
「生命保険は、景気の良い頃に親がかけておいてくれた保険があるから、保障はいいはずだよ。」
「俺、本当にガンなのかな。」
そんなことをポツリという夫に胸が痛みます。夫のいないときに証書を確認したり、保険会社に勤めている友人に証書を見せて相談に乗ってもらったりもしています。夫がこれから治療で苦しむであろうことも辛いけど、子供の進路を、このことで左右させたくない。これは夫も同じ気持ちのはずです。だからこそ自分から保険のことを言い出したんだと思います。
夫は、婚約したころから亭主関白という本性を現し、どんな理由であれ、私が先に寝ることを嫌がったり、食事不要と言っていた日であっても、ひょっこりと帰ってきたらすぐに何か食べさせろ、と言うなど、いろいろと辛い思いもしてきましたが、さすがの私もいなくなればいい、とまでは思っていません。
家族内でケンカが多少あっても、家族みんなが病気の心配がなく元気でいることが、どんなに幸せで安心できることなんだろう、不平不満を言っていられるのも元気な体があってこそのことなんだということをひしひしと感じています。