むしゃくしゃのような、悶々のような。
手術から二日が経過しました。経過は特に問題はなく、徐々に食事を摂りはじめ、歩行練習も開始しています。
むしゃくしゃするような、悶々とするような気持ちで、なんとなくネットカフェに出向いてしまいました。普段はむしゃくしゃするときは、カラオケで歌うとスッキリするのですが、今はそんな気にもなれず。
夫の病室へは毎日行っています。子供たちが春休みなので、私としても身動きが取りやすいので、洗濯物を届けるためと、様子を見るために片道一時間半の道のりを毎日。
あまり露骨に心配そうな表情を見せるつもりはありませんが、経過が心配で、夫からは毎日じゃなくても良いと言われてはいるものの、顔を見に行っています。
もう付き合いだした頃のようなキラキラ、ワクワクする気持ちもなく、倦怠期の夫婦。恋愛という感情はもう終わっていて、でも嫌いというほどでもなく。これも家族の形なのかもしれません。
そして冒頭のむしゃくしゃのような悶々のような気持ちというのは、この先への不安が大きいです。夫が治療で受ける苦痛に胸が痛みます。どうして我が家にこんな病災が降ってきてしまったのか、どうして夫がこんなことで苦しまなければいけないのか、この先の我が家はどうなってしまうのか。そして子供たちに癌であることを伏せてあること。そして実は前立腺にも、転移ではない新規の腫瘍があること。私の実家の両親が「手伝ってほしいことがあったら言ってね」と言ってくれているものの、長年の経緯からあまり頼る気になれないこと。
そんな要因が重なって、家にいることも、子供たちといることも辛いです。一人になりたい。人目につかない場所で。
大船に乗り込んだはずが、ブレてばかりいる自分にも苛立ちを感じています。
そして、我が家は単身赴任という形で別居生活を送って八年が経過していますが、私がもう少し頑張って別居という形を取らずにいれば、夫はガンにならなかったのでは?いやしかし、あの時の私は限界を感じていたのだし。それに、もしもあのまま海外に一緒にいてもガンになってしまったとしたら、当時は持ち家もなかったわけだから、私たち家族は路頭に迷ったかもしれない。
と今更言ってもどうしようもない「たられば」な気持ちが渦巻いています。




