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意外にあっさりと。

夫が予定よりも早く単身赴任先から帰ってきました。ディズニーランド出発よりも前に帰ってこられたので、手術のことを子供たちにそれぞれ話したそうです。2人とも意外にケロっとしていたよ、と。聞けばガンだということは伏せて、腎臓を摘出するとだけ話したんだとか。どうりでね。ガンなんて知ったらディズニーランドに行くのをやめようか悩んでたことでしょう。

子供たち2人とも「腎臓はまだ片方あれば大丈夫なんでしょ?」と言っていたとか。まあ、夫のことだから、心配をかけまいと明るい口調で話したのでしょう。

そんなわけなので、心配していたディズニーランド行きは、予定通り、元気に出発していきました。

しかし、しかしです。子供たちが腎臓を片方摘出することのリスクを知らないとしても、夫本人は自覚をしているのかと心配になってしまいました。

確かに摘出してしまえば、癌そのものは治る可能性が高いです。腎臓がなくなることによって、後々の糖尿病の発病、透析が必要な体になってしまう可能性。合併症になる危険性。

私がフォローしなくてはいけないのは当然ですが、手術直前の現在、怖くて不安で調べられないんです。


しっかりしなくちゃ。こんなことでどうするの?


そう自分に声をかけてみても、身動きが取れない私がいます。

大船に無理矢理乗り込んだはずなのに。夫は意外にしぶといタイプで悪運も強い方だから、と自分から言い聞かせても、不安という黒い雲がモヤモヤと漂っていて、巻きつこうとしている毎日。

負けるな!と夫に念じる。そして自分にも。


自分の周りの黒い雲を追い払うことができるのは、私自身なんだから。


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