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星座の見た夢

作者: tnk

果てしなく古い夜に 私は紡がれた

人々の夢 と引き換えに 私は空に磔られた


果てしなく古い夜に 私はある人を救った

その命と引き換えに 私は空に磔られた


私はその女の瞳になった 人々の瞳になった

私は瞳の中で夜に輝くのだ

私は光になった

夜の星が私の姿をかたどるのだ


神話の中で 私は英雄だった


そして 神話は鉄に支配された


大きな溶鉱炉の熱は夜の暗闇を焼き尽くした

汽笛が夜の静寂を引き裂いた

人々は夜の闇を嫌ったのだ

彼らの瞳は夜に輝くことはなくなった


しかし 目をつむると暗闇が見えるように

どんなにランプで照らしても

人々は内側にある闇を追い払うことができなかった


涙が空に落ちたとき

人々は私が空にあるらしいことを思い出す


そう 私は磔られた代わりに 永遠になったのだ

私は 人々の瞳を輝かせ続けるのだ

夜の星は夢の欠片なのだ

それを人々が結ぶ限り
















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― 新着の感想 ―
[良い点] 幻想的で素敵です。 語られるのは事実であるのに、感情が伝わる気がして、その点も良かったです。
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