星座の見た夢
果てしなく古い夜に 私は紡がれた
人々の夢 と引き換えに 私は空に磔られた
果てしなく古い夜に 私はある人を救った
その命と引き換えに 私は空に磔られた
私はその女の瞳になった 人々の瞳になった
私は瞳の中で夜に輝くのだ
私は光になった
夜の星が私の姿をかたどるのだ
神話の中で 私は英雄だった
そして 神話は鉄に支配された
大きな溶鉱炉の熱は夜の暗闇を焼き尽くした
汽笛が夜の静寂を引き裂いた
人々は夜の闇を嫌ったのだ
彼らの瞳は夜に輝くことはなくなった
しかし 目をつむると暗闇が見えるように
どんなにランプで照らしても
人々は内側にある闇を追い払うことができなかった
涙が空に落ちたとき
人々は私が空にあるらしいことを思い出す
そう 私は磔られた代わりに 永遠になったのだ
私は 人々の瞳を輝かせ続けるのだ
夜の星は夢の欠片なのだ
それを人々が結ぶ限り