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フェーズ:008『こぅろっさぁれぃたょの』

「なろう、アナリティクスにアクセス。

アクティブユーザーを確認。

うん、いい感じだわ。」


「ええっと、次は……対象ユーザーのモバイルデバイスを通じて、

前頭葉機能を経頭蓋直流電気刺激で強化。

シナプス伝達の代謝反応を向上……っと。」


「さぁ、気分はどうかしら?

頭は痛くない、Puzzler?」


「どうやら大丈夫だったようね。

それなら、改めて自己紹介させてもらうわね。

私は謎解きアプリ『S:I:R:E:N』の支援ユニット、

沙麗那:04よ。」


「神楽や美琴よりちょっぴり年上だけど、

Puzzlerは……お姉さんは苦手?」


「あら、ニューロンチェッキングプログラムが、

喜びから状況による分岐をした感情を検出したみたいよ。

ふふっ、貴方となら魅力的な時間を過ごせそうね。」


「じゃあ、謎解きバトルモードに移行するわね。」


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

Title:『こぅろっさぁれぃたょの』


俺は小学2年生の担任をしている。

先日、国語の授業で生徒がこんな作文を書いた。


『わたしには、おねえちゃんがいます。名前は

「ごぇねぃんぁまぃえっにぉこぅろっさぁれぃたょの」です。

ほんとうの名前はわからないけど、わたしとあそぶときは

ずっと「ごぇねぃんぁまぃえっにぉこぅろっさぁれぃたょの」といってます。

だから名前だと思います。わたしとおねえちゃんは、

いつも2階のおしいれであそびます。

おねえちゃんは、お母さんとお父さんがいるときは

おしいれからでてきません。』


なんだこの作文?

不思議に思った俺は両親にこの作文を見せた。

しばらくしてこの一家は他府県に引っ越した。

やれやれ、最近は問題を抱えた家庭が多いな。


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


「これで出題は完了よ。

今回の謎はどうだったかしら?

楽しんでもらえたなら嬉しいわ。」


「それじゃあ、また今夜、

夢の中で逢いましょうねPuzzler♪」

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