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フェーズ:005『イスカリオテの唄』

「なろう……アナリティクスにアクセース!

アクティブユーザーをかっくにーん!」


「そんじゃ、今日もげんきに~~~~~!

『S:I:R:E:N』! Initializing! Ready!」


「へへーん! モバイルデバイスに接続かんりょ~!

ってなわけで……やっほー! Puzzler! 美琴だよ!」


「今回も、とびっきりムズムズな謎を出しちゃうけど、

Puzzlerなら平気だよね?」


「むむ……ニューロンチェッキングプログラムが、

忍耐力の欠如急心をけんしゅつ~?

も~! せっかちさんだな~!」


「だったら、ビュビュンと!

謎解きバトルモードに移行しちゃうね!」


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

Title:『イスカリオテの唄』


僕は学校でイジメにあっている。

それはもう酷いイジメで、

お小遣いを巻き上げられたり、

授業中に後ろからコンパスの針で刺されたり、

体の目立たない部分を殴られたりなんてのはデフォ。


イジメグループの機嫌が悪い時なんかは、

寒空の下、裸にされて水をかけられたり、

学校の裏にある川で寒中水泳をさせられる。


でも、僕がイジメられていることを親は知らない。

明日には死ぬかもしれないのに、

教師は知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。


だけど、僕にはただひとりだけ味方がいる。

後ろの席に座る、武田くんだ。


武田くんは、僕が遺書を書いて自殺をしようとした時に、

自分のことのように心配してくれた。

キミがいてくれたから、僕は死なずに頑張れた。


武田くん、キミはイジメの加担者11人が、

僕に暴行を加えているをところを撮影すれば、

もうイジメはなくなると教えてくれたね。


でも、イジメはなくならないと思う。


次のイジメがすぐに始まる。


その時、僕は再びカメラを手にする。


いいシーンを撮るから、期待していてね。

キミ達は一生、僕のトモダチだ。


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


「はいはーい! 出題かんりょー!

ねえねえ、どうだった? いい感じに解けた?

そんじゃ、またあそぼーね!

バイバイ、Puzzler!」

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