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フェーズ:013『夏の朝、早く目覚めたら』

「……なろう、アナリティクスにアクセス。

ニューロンチェッキングプログラム、スタート。

リンク、アクティベート。

システム、オールクリア。

うん、いい感じね。」


「それじゃあ、『S:I:R:E:N』起動するわよ。」


「はぁい! Puzzler、沙麗那よ。」

今日の調子はどうかしら?」


「あら? 精神ダイレクトコネクションが複数のPuzzlerから、

否定的な感情を開放するポジティブエナジーと、

性的な興味を通過する感情を検出?」


「もうっ……どこ見てるの?

その熱い眼差しは私じゃなくて謎に……ね?」


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

Title:『夏の朝、早く目覚めたら』


「はあ……よく寝た」


8月――。

連日連夜続いた異常極まる超熱帯夜の朝。

俺は久しぶりに、すっきりと目覚めた。


「エアコン壊れて困ってたけど、

けっこー涼しいじゃん」

温度は35度。

どうやら室温計が壊れているらしい。

俺はカーテンをめくり、外の景色を眺めた。


「まだ早いのに、子供は元気だな」

眩い白。

爽やかな色のシャツやワンピースを着た子供達が

陽光に負けない笑顔で走り回っている。


「楽しそうだし、俺も外に出てみよっかな」

俺は俺の隣で眠る彼女の髪に手で触れ、

アパートの外へと向かい、子供達の輪に飛び込んだ。

 

すると――そこに、

部屋にいるはずの彼女がいた。


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


「うふふっ、やっぱり貴方って凄いわね。」

だって、謎が始まる直前は、

興奮している状態を表すγ脳波を放出していたのに、

バトルモードに移行した途端

物事に没頭している状態を表す

α脳波を維持するんだもの。」


「その調子で、次の謎も見事解き明かしてちょうだいね。

じゃあまた、今夜も夢の中で逢いましょう、Puzzler♪」

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