表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私の世界は小さな部屋の中

作者: 白紫 咲

頑張って書きました。どうぞ見て行って下さい。

初投稿です。とりあいず慣れの意味も込めて書いてみました。

 世界は私を閉じ込めてくるの。


 それは私が生まれた時から、意識があったときから。


 私の周りにはね、一つの部屋があるの。少し広い個室の部屋が一つ。その真ん中にポツンと私。置いてあるものは大量のぬいぐるみと床に散らばっているお菓子。


 私はこの部屋から一度も出たことが無いの。

 ううん、出られないの。出ようとしても鍵がかかっていますし、窓も壊してみようと試みてもみましたが、これが普通の窓の強度なのか分かりませんがが絶対に壊れないの。壁も同様に壊れる以前に傷すら付く気配が無いのです。


 でもね、生まれた時からこれが私の世界ですから違和感が無いのです。

 お恥ずかしいことに私は他の「人」を見たことが無いのです。ですから他の人の生活というものが全く分からないのです。

 食事などはロボット?みたいな機械仕掛けな物が運んでくるのです。いつも来るときはカタカタと壊れそうな感じですのに帰るときには少し元気になっている少し不思議なロボットさんです!

 他の日常に必要不可欠な事はその都度ロボットさんがやってきてくれて何とかしてくれます。

 私の身の事のほぼすべての事をしてくれている凄い存在です。

でも気が付いたら現れていて気が付いたら消えているっていうちょっと謎なロボットさんなんですけどね。


 部屋より外の世界を私は知らないのです。

 では何故、ロボットとか世界、色々な言葉を知っていると言いますとね、

 ロボットさんが絵本を持ってきてくれるのです。このぬいぐるみも実はロボットさんが持ってきてくれたものなのですよ。

 この絵本が私の教科書みたいな感じになっていますね。絵本がこの部屋にありませんでしたら私は文字を書くことすらおろか、喋ることさえも出来ませんでしたし、最悪「文字」というそのものさえも存在していたという事が分からなかったと思います。


 そして私は書くのも喋るもの苦手なんです。

 理由はもう分かりますよね。やっぱり絵本みたいにこの世に私と同じ「人」という「人」に会ったことが無いから、見たことが無いからです。

 この部屋を出たらいるのでしょうか?分かりません。ですが今まで壁に耳を澄ませて聞いてきても声と言う音、それらしいものはこれっぽっちも聞こえてきませんでした。

 むしろ無音って言った方がいい気がします。

 唯一聞こえてきたと言えば、「ザー」と長時間に亘って上から何かが降ってくる音と「ヒュー」とたまに、全方向の何処かから吹いてきているような音でした。

 でもこれは絵本で載っていることが正しいのならば「雨」と「風」のようですね。どちらもいつかは見てみたいものですね。


 そうそう、これは思いで何ですけど私が絵本で憧れてしまったのがあるのですよ!

 それはお姫様がドラゴンに捕らえられて、それを勇者が助け出しに行くってお話です!

 勇者はドラゴンの襲い掛かってくる炎や噛み付き攻撃にも華麗に避けて隙をついて剣でドラゴンを簡単に倒してしまうんです!

 その後結果的に世界を救った勇者様になって助け出したお姫様と結婚して最終的に王子様になって終わりというお話何ですが、勇者が助けに来てくれるなんて憧れちゃいますよね!

 私も勇者様にこの部屋から助け出してほしいです!...って言いますけどこの部屋で別に不自由はしていないですし私の記憶では攫われた記憶何て無いですし色々食い違ってますね。

 まぁとにかく憧れ何です!いつか勇者様が来て下さるのを!...ところで結婚って何ですか?


 私には一つの夢があるんです。

 それは「人と会話をしてみたい」という事です。

 一回でいいですから「会話」というものをしてみたいと絵本を読んでて思ったのです。

 これも勇者様が来るまでの長く儚い夢ですけどね。


 「...ねむ...くなってきました」

 それだけを言って読んでいた絵本を閉じてそのままぬいぐるみにダイブする感じでのしかかり、すぐさま夢の世界へと落ちていきました。




 そんな事を考えているこの「少女」はまだそこまで大きくありません。

 10以下なのは間違いが無いです。

 しかしこの少女はもうすぐ「物語」、または「絵本」の歯車に巻き込まれてしまいます。いや巻き込んでしまうのかもしれません。

 どちらになってしまうかは誰にも分かりません。





 ――――――年後

 「ドゴオオオオオォォォォォン!!!!」


 全ての均衡が崩れてしまった瞬間でした。


 「う...そ。ぜったに...こわれないかべ...なのに」

 少女が見た光景は壁が意図も容易く崩れていく様。

 全てが変わる瞬間。夢が叶う瞬間。


 「君が、この中にいる少女かい?」


 世界は私を閉じ込めてくるの。


 閉じ込めようとする世界に抗う者、それは...勇者様。


 全てはここから始まるのだろうと少女は思い、今までに感謝するように返事を返した。


 「...はい」

この二人の世界はこれからも続いていきます!

もしかしたらこれから先書くかもしれません。


ともかく、読んでいただいた方!途中飛ばして一番下までスクロールした方もありがとうごさいます。飛ばした方は次回暇がある時にでも読んでくださいね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ