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school conflict  作者: 駆颯
2/2

第二戦

白銀学園に着くとすぐに校門のところで電子生徒手帳が配られた。


「これは個人で丁重に保管して下さい。学校からの連絡はほとんどこちらから行います。分からない事があればそちらで検索してください。以上です。

次の方!…………これは個人で……」


「冷たい教師たちやなー。」

「そんなもんだろ。これスマホ感覚で大丈夫だな。」

「見て!私達クラス同じだよ。」


優実の電子生徒手帳には『1-6生徒名簿』と書かれている。

確かに同じクラスだ。

清水大地、高橋空、橘優実。


「担任は、高橋雪。雪姉だって!良かったね空。」

「別に姉貴でも関係ないだろ。」

「そないなこといっても、顔にやけてるで。」

「なっ!いつもニヤニヤしてるお前に言われたくない!」


確かに担任が知り合いというのはいろいろと楽なはずだ。

優実と大地が笑う。


「ほら、早く教室に行くぞ。今日中にいろいろしなくちゃだろ!」

「まぁそうやな、ほな行こか。」


教室に入ると他の生徒はほとんど集まっていた。

電子生徒手帳を難しい顔で見る女子。

後ろの席の者と喋る男子たち。


「俺の席は後ろから二番目だな。よし良いところだ。」

「私は空の後ろだね。」

「ワイは空の左やな。ほいじゃあ席に着いてこれからの予定でも確認しようや。」


「ほらあんたたち、早く自分の席に着きなさい。」

「「「痛っ」」」


急に後ろに現れた担任に頭を出席簿で叩かれる。

しぶしぶ自分の席に着く。


「はーい、皆席に着いてー。

じゃあまずは自己紹介からだね。名前は皆名簿で見たと思うけど。あなたたちの担任の高橋雪です。よろしくね。」


うわぁ、思わずため息が出るわ。

なにがよろしくねだ。星が見えたわ。

なんで実の姉のあんな姿を見ないといけないんだか。


「じゃあ次はあなたたちね。出席番号一番から自己紹介よろしくー。」


黒髪で長髪の女が立って自己紹介を始めた。後ろから見ても綺麗な女だ。優実とは違った可愛いさ、いや美しさがあるといった方が正しいかもしれない。


「はい。出席番号一番の朱美菜々子です。よろしくお願いします。」


クラスから静かに拍手がおこる。空も適当に拍手しておく。大地なんてもう寝てやがる。


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