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勇者と姫のそれから  作者: べるこさん
第1章 異世界編
26/135

026

仲良く洗いっこしたあと 湯船に浸かる。


他愛なもない話をしていたが突然 マリアは黙り混む。


視線はある一点を見つめ その視線の先に手が延びてきた。


マリアは、シオンの胸を下から持ち上げてみたり


モミモミしたりしだした。


シオンは自分がされていることへの理解が追い付かず


ただ、されるがままとなり 次第に 艶っぽい


声が出る。


「あっ・・・・」


「大きさは若干ですが、私の方が大きいようですね」


そこで、意識は覚醒し


「そんなことはありません!私の方が・・・って 何をなさるのですか!?」


「その・・・殿方はと言いますか ナオキ様は女性の胸に興味があるようですし やはり 大きい方が 良いのかと・・・。」


「その様なことは?」


「ですが、先程も私達の胸の辺りを凝視されていましたし」


確かに・・・。だが 容易に認めるわけにはいかない。


「女性の魅力は胸の大きさではないと思います」


「それはわかっています。でもナオキ様は・・・」


「マリア様の胸は決して小さいと言うことはないと むしろ大きい方だと思います。それに 形といい 張りといい 全身のバランスも素晴らしく 女の私ですら見蕩れる程でございます」


「ありがとう。でも ならば何故ナオキ様は・・・。やはり 大きさが足りないのかも・・・」


「自信をお持ちください。マリア様は 素晴らしいです。ナオキ様の女性の判断基準は決して胸の大きさでは・・・・・・・!」


「どうしたのですか?」


「そう言えば ナオキ様は よくエリーの胸を凝視してらっしゃいます」


「エリーとは?」


「エリーはナオキ様付の侍女で その・・・胸が特別 大きく・・・」


「あー あの・・・。と言うことは あの娘は私達の共通の敵と言うことですね」


「敵だなんて、エリーは とてもいい子です」


シオンはエリーを庇ってはいるが 目は全く笑っていない。


この世界にも ブラの様な女性用の下着はあるが


日本の物のように ワイヤーも入ってなければ


寄せて上げる機能もない。下から軽く支え


包み隠すだけなのだ。だから エリー程の巨乳になると


歩くだけで 大きく揺れる。健全な年頃の男子が


その様子を見れば ついつい 目がいってしまうだろう。


ナオキを責めることもできないと 思う・・・。


ナオキは こっそり 見ていたつもりだが


シオンには バレバレで 凝視している認定されていたようだった。


マリアは、


「ナオキ様には 女性の魅力は胸ではないことをわかって頂く必要がありますね」


シオンも同意し


「私達2人で ナオキ様を矯正いたしましょう」


「フフフフ・・・」


2人は怪しげな笑みを浮かべ 周囲には 黒いオーラに満ちていた。




ナオキは 2人に 性癖を論じられていた頃


湯船に浸かり 考え事をしていた。


と言っても オッパイの事ではない。真面目な考え事だ。


『今日の最後の戦闘 あれはやっぱりおかしい』


戦闘が始まったときには 小さな違和感であったが


終わる頃には 大きな疑問へと変化していた。


普通 魔物は 異種間で群れを組むことはない。


大オオカミは群れを組むが 他の魔物と組むことはないし


大熊に至っては 同種ですら 群れを組まず


単独で行動する。


最後の戦闘の群れには 多種の魔物が居ただけではなく


見事な連携まで見せ 結界の呪符がなければ マリアとシオンは


今頃 風呂ではなく 棺桶に入っていただろう。


しかし 何事にも例外はある。


ナオキはその例外を 知っていた。



『あれでは まるで 魔王軍ではないか・・・』



ナオキの知っている例外 それは 魔王軍だった。


魔王軍は 魔王を頂点とし 直属に5人の魔族がいて、


その5人は 将軍と称され それぞれ 5万の魔物を


配下にしていた。


将軍達は 魔王に次ぐ力を持ち 配下の魔物たちの


本能や習性すら無視させ 従わせた。


もし 単独種の集団であれば 人間もここまでは


追い込まれなかっただろう。


単独種だと その魔物の習性や弱点と付けば


勝てないまでも 負けない戦いはできたはずなのだ。


しかし 将軍の指示に従い 弱点を庇い合い


それぞれの 役目を忠実に果たしたため 人間は


成す術もなく 敗れ去っていったのだ。


しかも その将軍達でさえ 魔王には遠く及ばない。


東の大陸にある 大国を攻めた際


魔王軍はその全軍25万以上の魔物を持って 当たった。


魔王も進軍に同行し 露払いだと言い


一発の魔法を放ったが そのたった一発の魔法で


大国のほぼ全土を 何もない荒野へと変えてしまったのだ。


味方である 将軍達や魔物ですら 魔王に恐怖したと言う。




「やっぱり、もう少し調べた方がいいか」


湯船に浸かり 目を閉じ呟いた。


風呂から上がり 広間で冷たいフルーツ牛乳を飲んで待つ。


この世界は 俺の乏しい知識で言っても 地球の中世くらいの


時代背景だが 文化、文明の水準は 現代の地球と


遜色はない。この世界でも普通につめたい飲み物も飲めるし


暑い時期にはかき氷も食べられる。


要は冷蔵庫があるのだ。仕掛けは簡単で


保存庫の中に 氷の魔法の術式が組み込まれている。


ただ、残念なのは コーヒー牛乳とアイスクリームがないことだ。


コーヒー自体がないので コーヒー牛乳もない。


アイスは 頑張ったら作れそうな気はするけど・・・。


妹が小学生の頃 アイスクリームメーカーなるもので


アイスを作っていたのを 見たここがある。


確か 生クリームか何かを 金属の筒に入れて


氷に塩をかけて クルクル回す。そんな感じだったかと思う。


だが、牛乳と生クリームの違いも知らない俺には


相当の時間を掛け実験が必要だろう。


自分の知識のなさが 一番残念だ・・・。


せめて スマホがあれば wiki・・・で調べられるのに・・・。




女性陣も出てきた。


湯上がりの2人は 体が火照り


うっすら 頬も染めている。


艶っぽく 色っぽい2人をついつい 見蕩れていると


突然 マリアは、俺を指差し宣言した。


「ナオキ様 覚悟してください!」


後ろで シオンさんも 頷いている。


な、何をですか・・・・?


「は、はあ?」


意味がわからん。


ナオキには 2人が何を話していたのか 知るよしもなかった。


「よくわかんないけど 取り敢えず ご飯に行こう」


2人を伴い 昼と同じ食堂へと向かう。


が、とにかく目立つ。だって こんな美女2人を


連れてるのだから。ただ、美女を見て目の保養を


しているだけなら 良いのだが 中には 鋭い眼光を


飛ばして来るものも居る。


そして、そんな連中は 後をつけてくる。


まだ 外は明るいし 人も多い。夕食が終わる頃までは


平気だろうと 無視をする。


「ナオキ様 どうかいたしたか?」


マリアが聞いてきたが 何でもないよと返事をすると


「ナオキ様!駄目ですよ。嘘が下手なんですから。私達に心配をかけないようにとの配慮でしょうが ちゃんとお話しくだされば 心の準備もできますし。それに いつまでも ナオキ様に頼ってばかりいられません」


マリアは、厳しい言葉と目線を送ってきた。


「ごめん。そうだね。えーと、後をつけてくる連中が居るんだ。あっ でも心配しないで、多分 まだ 襲ってくる気は無いみたいだし」


2人は振り向こうとするが 制止する。


「それに・・・」


「それに?」


「それに できれば2人には いつまでも 頼ってもらいたいな・・・・と」


2人は 風呂上がりと同じような顔色になり 俯く。


『いつまでも 頼って欲しいって もしかして プ、プロポーズ!?と言うことは ありませんね。2人にと 仰ってますし・・・ナオキ様は いつも突然に平然と 女を殺すような文句を仰っるし その自覚があまりないのが 手に終えません。しかも どなたにでも・・・基本 的にお優しい方だというのはわかってはいますが 色々な意味で心配でなりません』


マリアは、そう思いながら大きく溜め息をつくと


後ろから同じように 溜め息が聞こえてきた。


振り返ると シオンと目が合い


2人は 苦笑いを浮かべた。




食堂に入り 注文を相談する。マリアは昼と同じものを


もう一度食べたいと言うが せっかくなんだから 違う物を


いろいろ試そうと提案する。マリアはその意見には


納得したようだが それでも残念そうな顔をするので


昼に食べて 一番気に入ったもの一品と 違う物を


注文することにした。


料理も出揃い 食事が始まると 2人は本当に美味しそうに


楽しそうに食べる。


本当にこの世界の人たちは 食事とお風呂が大好きなんだな と思った。


食事を終え お茶を飲みながら これからの行動に


ついて説明する。


「とりあえず 3人で俺の宿まで戻って 部屋の中から町長の家まで転移で 2人を送るよ」


「ナオキ様は 宿に戻られるのですか?それですと 襲撃者達が?」


シオンさんは心配そうに言う。


「まあ 問題ないよ。つけて来ている奴らは 別に特別な訓練を受けてるって感じじゃないから 盗賊とかそういった連中だと思う」


「それでも・・・」


「シオンさんは 俺が人間の盗賊ごときに後れを取ると思うのかい?」


シオンさんは俺を心配してくれているのはわかる。それをこんな言葉で


黙らすのは心苦しいのだが・・・・。


「シオン あの狭い部屋で 3人で迎え撃っても 身動きが取れなくなるだけです。ここは ナオキ様にお任せいたしましょう」


「・・・・はい。わかりました」


渋々と言う感じだが マリアの言葉にシオンは従った。


食堂を出て 宿へと向かう。順調に 後をつけてきて


いるようだ。宿に着き 部屋に入り


そして 明かりをつけ すぐに転移魔法で町長の家へ


転移した。


「2人は ゆっくり休んでてね。休むときは しっかり休む。戦いの基本だよ。後のことは任せておいて」


「わかりました」


2人は声を合わせる。


「それじゃあ 明日の朝 迎えに来るから おやすみ」


「おやすみなさい」


お休みの挨拶をしてからも少し言葉を交わし 


名残惜しいが 転移魔法で 部屋へと戻った。


どうせ 寝こみを襲うだろう。不自然にならないよう


30分ほど経ってから明かりを消す。


『どれくらいかな?1~2時間ってとこか?まあ 仮眠になって丁度いいか』


俺もベッドに入り 少し眠ることにした。



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