元凶
ここの存在をはじめて知りました、よろしく
私こと『女神ネロ』は焦っていた。
全能神が創り、私に管理を任された世界が、なんと
滅亡の危機に瀕していたのだ。
私が神として、当然迫りくる危機を回避させることも出来るのだが…
いかんせん私は力のコントロールが苦手なので、 それをしようとすると世界ごと滅亡する。
本末転倒ってワケだ
だがしかし、こういう時のために奥の手を用意している。 それが私の力のほとんどを使うことで発動する 『召喚術』だ。
地球という世界から人間を一人選んで、特殊な能力を持たせ召喚することが出来る秘術である。
「出でよ救世主よ____私の力を糧とし、今その姿を現せ!!」
その召喚術を唱えた瞬間、地球人の情報がテキストとなって現れた。
次々と目の前に現れる莫大な量の情報を1つずつ精査していると、1人の優秀な人物を探し出した。
「お、霊長類最強の女性!?この人とかいいじゃない!早速召喚しようっと!」
さっそく召喚しようと浮き上がるウィンドウに触れようとした瞬間、冷蔵庫から音が聞こえてくる
どうやら扉を閉め忘れてしまったようだ。
『ピーッ!ピーッ!ピーッ!』
「待って待って!すぐ閉めるから!」
その急に鳴るとビビる高音を止めようと思わず振り返ってしまったその時_____
誤って明後日の方向に指が触れてしまう。 当然、自分が想定していた人間とは全く別の人物が召喚されることになってしまった
「あっ…やばぁ…」
その瞬間、突如として彼女の世界が光に包まれた。 この時点では召喚された本人も、女神である自分自身もまさか…あんな長すぎる物語になるなど考えていなかった。
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